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世界の歴史(6) の商品レビュー

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2024/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回の記事で紹介する『世界の歴史6 隋唐帝国と古代朝鮮』は以前紹介した塚本善隆著『世界の歴史4 唐とインド』とテーマ的に重なる部分も多いのですが、本書の特徴は日本との関係性や朝鮮の歴史も知れる点にあります。 本書ではその冒頭から日本と隋唐の関係性について述べられます。日本最初の留学生が588年の善信尼ら5名の尼僧だったという驚きの情報から始まり、そこから隋唐と日本、朝鮮がどのような関係で歴史が進んだのかをまずは見ていくことになります。 こうしてまずは日本と隋唐というとっかかりを得てから中国の歴史解説に入っていきますので、私達読者もスムーズに進んでいくことができます。これはありがたい流れでした。 そして『世界の歴史4 唐とインド』では著者の塚本善隆氏の切れ味抜群の語り口から繰り出される物語が魅力でしたが、本書はより体系的に中国の歴史を学ぶのにぴったりという印象を私は受けました。

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2024/03/04

図書館で借りた。 世界史シリーズ、今回は中国の隋・唐が中心。世界史としての隋唐であるが、しばしば日本が出てくるのがこの本の特徴。遣隋使や遣唐使といった日本との絡みが出てくる。 また、この本では半分近くを古代朝鮮にも割いている。檀君神話・箕子朝鮮といったところから、新羅や高句麗とい...

図書館で借りた。 世界史シリーズ、今回は中国の隋・唐が中心。世界史としての隋唐であるが、しばしば日本が出てくるのがこの本の特徴。遣隋使や遣唐使といった日本との絡みが出てくる。 また、この本では半分近くを古代朝鮮にも割いている。檀君神話・箕子朝鮮といったところから、新羅や高句麗といったあたりも、非常に詳しく載っていた。個人的に知らない話題も多かったので、知識を増やせた印象だ。

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2019/11/30

日本の隋唐との関係から説き始められるのに少々面食らったが、ほどよくストリー立てられ、それでいて素人には十分なほど論拠が示されていて詳細まで大変勉強になった。また、通常の世界史だと通過されてしまう朝鮮史についても記載が厚く、初めて知ったことも多くて面白かった

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2015/05/11

分裂した国土をまとめ上げ、世界帝国となった隋・唐時代の中国。そして古代朝鮮の動向と宗教・文化の流れを、古代日本への影響をふくめて巨細に描き、互いに密接にかかわりあう東アジア世界の動きを新たに捉え直す。

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2013/02/04

世界史シリーズ6冊目。 日本史の教科書でもおなじみの隋・唐と、同時代の朝鮮のお話。 隋・唐時代は興味のある時代なのでやはり面白い。 国際都市としての長安の話や、周辺から進入してきた部族がいつのまにか中国化していく話などは、スケールを感じさせてくれる。 ただ、記述の仕方が年代を追...

世界史シリーズ6冊目。 日本史の教科書でもおなじみの隋・唐と、同時代の朝鮮のお話。 隋・唐時代は興味のある時代なのでやはり面白い。 国際都市としての長安の話や、周辺から進入してきた部族がいつのまにか中国化していく話などは、スケールを感じさせてくれる。 ただ、記述の仕方が年代を追うよりはトピックを追う形なので、歴史の流れそのものを追うには少し苦労するかもしれない。 この時代からは日本に関する記述も多くて、入りやすいと思う。 古代朝鮮の話は、教科書でもほぼ見た覚えが無い完全に初見の内容ばかりで、想像していたよりもずっと面白かった。 考えてみれば、大国中国と、自国である日本に挟まれた地域の話なのだから、日本人の視点から見て面白くないわけがない。思わぬ収穫だった。 根本史料がずっと後の11世紀に纏められた物がメインだという事なので、ところどころ創作的な挿話があるけれど、そういうものだと割り切って読めればこれはこれで楽しい。

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