創氏改名 の商品レビュー
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創氏改名とは、日本風に姓名を改めること。 朝鮮では、女性は結婚後も父方の姓を名乗るという。(現在の韓国でもそうかもしれないが) ただ、これは朝鮮の人々はもとより日本の警察当局にも反対があったという。 オダギリジョーが出演するマイウェイでは、そんな話は出て来なかったが、最後に韓国人として走るという話は以外に創氏改名を踏まえているのかもしれないな。
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本書は麻生太郎(元首相・現副総理)の「自発性」発言に刺激されたという。 本書は創氏改名の経過についても詳しい。新たな資料によって「創氏改名」の真実を追求して一気に読むことが出来た。「氏」(名字)という日本独特の制度を他民族(朝鮮)に強要したことがもともと誤りであった。 「自発性の...
本書は麻生太郎(元首相・現副総理)の「自発性」発言に刺激されたという。 本書は創氏改名の経過についても詳しい。新たな資料によって「創氏改名」の真実を追求して一気に読むことが出来た。「氏」(名字)という日本独特の制度を他民族(朝鮮)に強要したことがもともと誤りであった。 「自発性の強要」という結論も納得できるものである。 しかし警察をはじめ当時の人々の中には、日本人(当時は内地人とも呼称)との同一化を警戒する動きもあった。区別が出来なくなるからである。そのために日本人らしい「氏」ではない金本・張本などという氏も許容されたという。 なお、日本独特の「氏」(名字)をなんの疑いもなく使っているガラパゴス的日本人の文化についても一言欲しかった。
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[ 内容 ] 一九四〇(昭和一五)年に朝鮮で実施された創氏改名は、単に朝鮮人の名前を日本人風に変えさせたものとして理解されることが多いが、実は複雑で多様な政策であり、同化と差異化という日本の植民地支配の特徴をよく表わすものでもあった。 そのねらいは何だったのか。 実施過程を検証するとともに、朝鮮社会に何をもたらしたかを考える。 [ 目次 ] 序章 何が問題となっているか 第1章 創氏改名まで 第2章 創氏実施と強制の実態 第3章 批判・抵抗と取締り 第4章 創氏改名における差異化 第5章 創氏改名の諸相 第6章 創氏改名がのこしたもの [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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短いですがこちらに書きました↓ http://esk.blog9.fc2.com/blog-entry-965.html
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創氏改名は、届出は朝鮮人の任意としながらも、その実行に際してかなりの圧力がかけられた、いわゆる「自発性の強要」があったということ、また創氏改名は「内鮮一体」に表わされるスローガン、同化政策の一種であった一方、日本人と朝鮮人の差異化を図るベクトルも働いたということ、この2点を提示し...
創氏改名は、届出は朝鮮人の任意としながらも、その実行に際してかなりの圧力がかけられた、いわゆる「自発性の強要」があったということ、また創氏改名は「内鮮一体」に表わされるスローガン、同化政策の一種であった一方、日本人と朝鮮人の差異化を図るベクトルも働いたということ、この2点を提示したい本。資料を元に創氏改名の歴史が語られ参考になったが、著者自体の思い込みが強く木をみて森があることを予測する論理が目立ち、辟易もした。
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朝鮮は中国と同じく、本来夫婦別姓の国である。創氏改名についての誤解を明らかにした本として、金英達、宮田節子氏らの研究があるが、どうも、研究書としては金氏らの専門書があるだけらしい。金氏らの著でわかった大事なこと、創氏改名が朝鮮人の名前を変えた、奪ったというより、日本の家族制度に...
朝鮮は中国と同じく、本来夫婦別姓の国である。創氏改名についての誤解を明らかにした本として、金英達、宮田節子氏らの研究があるが、どうも、研究書としては金氏らの専門書があるだけらしい。金氏らの著でわかった大事なこと、創氏改名が朝鮮人の名前を変えた、奪ったというより、日本の家族制度に合わせ家の氏を夫婦ともに名乗らせようとしたことだ。届け出をしなかった場合、もとの姓を名乗ってもいいのである。ただし、重要なのは、その場合も、妻は日本と同じく夫の姓に変えざるを得なかったのである。つまり、男の金氏と女の朴氏は本来結婚しても姓を変えないのだが、これを男の氏に一致させようとしたのである。日本の家族制度の導入である。もっとも、警察をはじめ当時の人々の中には、日本人との同一化を警戒する動きもあった。いっしょにしてしまうと不都合もあるのである。この点を明らかにしたのも本書の功績である。創氏改名でもう一つよくいわれるのは、「強制でなかった」という点だが、本書の功績はこれまで見ることのできなかった資料から、強制の実態を明らかにしたことである。氏のことばでいえば、それは「自発性の強要」であった。自発性論者はこれでぐうの音もでないはずなのだが。
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