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論語紀行 の商品レビュー

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2009/10/04

孔子が活躍したのは、2500年ほど前になるか。多くの人に読まれている論語。「好きだから、読む」とする著者が、孔子の思想と理想を丹念に読み解く。  儒とは葬儀をとりしきる一団の家系に生まれた孔子が、仁=愛について語り、それを弟子たちが編集して、『論語』がまとめられる。  「四十に...

孔子が活躍したのは、2500年ほど前になるか。多くの人に読まれている論語。「好きだから、読む」とする著者が、孔子の思想と理想を丹念に読み解く。  儒とは葬儀をとりしきる一団の家系に生まれた孔子が、仁=愛について語り、それを弟子たちが編集して、『論語』がまとめられる。  「四十にして惑わず」は、断定かと思いきや、「四十にして惑わざれ」の願望なのだと、解釈する。  その思想を政治に生かしたら?。それは強い願望であったらしいが、取りたててくれるヒトはすくなかったらしい。富国強兵の世に、文化立国は理想論で、現実的ではないらしい。14年間の旅のあと、74歳で没す。  著者は最後に結ぶ。『論語』にある普遍性という懐の深さ、それがある限りこれからも多くの人に読まれるのであろう、と。(日本放送出版協会 560円+税 1999年10月発行)

Posted byブクログ