夜、海へ還るバス の商品レビュー
女が女であることに個々が折り合いをつけるそのあり方というのは、男が男であることよりもずっと複雑でずっとままならないってことなんだろう。 これが絶版なのはもったいない。
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大阪ハムレットでの感動が直球ストレートな感じとは違って、結婚前の女の気持ち、同性愛、母子関係などを深いところで描いている。 少し難しいけれども、爽やかなような切ないような読後感。 一冊読み切りではなく、もっと読みたくなる。
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むつかしい。何をどう感じたら、いいのか。ただ、迫ってくるものは感じる。 色々引っかかって、思いを巡らせて、ああ、これは母から娘への呪いだったのか。そこに同性愛が吹き出し複雑に絡んでいたのか。異性愛なら、大きな問題にはならんかったのに。そんな風に思った。
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読み進めると、ちょっとした場面に登場人物たちの重い心情が暗示されていたと解るところがある。また、みんなどこかひねくれていて、単純ではない人間というものがいとおしいと感じる。 母が娘に与えた呪い、人間の孤独、女性同士で恋愛すること、それだけならばありふれたマイノリティの物語とも言え...
読み進めると、ちょっとした場面に登場人物たちの重い心情が暗示されていたと解るところがある。また、みんなどこかひねくれていて、単純ではない人間というものがいとおしいと感じる。 母が娘に与えた呪い、人間の孤独、女性同士で恋愛すること、それだけならばありふれたマイノリティの物語とも言える。けれども、この漫画ではそれらをきちんと組み合わせ、ダイナミックなドラマに見せてくれている。
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どんどん人間の深いところばかり描いてるよね森下さん。 みんながすごく魅力的で可愛くて怖い。深くて難しいけどもっと読みたい。
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世にありふれているのになかなかストレートにとりあげられないテーマ、「母娘の呪い」がずばり描かれている。 示唆的な描写も多く読むたび考えさせられる。
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女の人が女の人を好きになるという気持ちは、私には分からない。 でもこの漫画は難しいテーマにあえて挑戦している。 過去の自分、未来の自分と対峙していく主人公はどこまでも真っ直ぐを見つめているように感じる。 国民的漫画「少年アシベ」と同じ作者とは思えない。
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なんやろう。 森下 裕美、すごいところにいこうとしている気が……。 わたしには、エピローグの意味が、まだ受け取り切れてないです。
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