ホームズのいない町 の商品レビュー
13本の短編がそれぞれに密接した形でリンクする不思議な短編集。 13本の糸がこんがらかって、ダマになったような状態がラストに 解きほぐされていく様は、イライラが解消されるようでスッキリします。 スッキリはするんですがその爽快感は...ややビミョー(笑)。 結び目をこねくり回し...
13本の短編がそれぞれに密接した形でリンクする不思議な短編集。 13本の糸がこんがらかって、ダマになったような状態がラストに 解きほぐされていく様は、イライラが解消されるようでスッキリします。 スッキリはするんですがその爽快感は...ややビミョー(笑)。 結び目をこねくり回してたら...アラ、解けたみたいな感じで...作者が その絡まった糸を解いていくさまをただ見てる的な感じがしないでもない。 この方はここまで読んできて短編の方がキレがあって好きなのですが こういった連作にしてしまうとそのキレもやや鈍くなっているような...。
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さまざまな“つながり”が隠された、傑作ミステリー集との触れ込みですが、もはや1つの長編と言っても過言ではないかも。 複数の物語にほどけた糸が、少しずつ縒られていって、結末という名前の1本の糸となる。ホームズ役がいないがために、偶発的に物語が収斂していくその構成といい伏線といい、と...
さまざまな“つながり”が隠された、傑作ミステリー集との触れ込みですが、もはや1つの長編と言っても過言ではないかも。 複数の物語にほどけた糸が、少しずつ縒られていって、結末という名前の1本の糸となる。ホームズ役がいないがために、偶発的に物語が収斂していくその構成といい伏線といい、とても巧みで感心しました。 一読では見つけきれないほど、細部まで凝った仕掛けがちりばめられているので、パズラーならばメモを取りつつ再読するのも楽しみでしょう。 壮大な人物相関図ができあがります。 読み終わったあとに、何だか我が身を振り返ってしまう、冷えた余韻もよかったです。生きてる人間が一番怖い。 ★ 何だか世の中の人全てに、自分の知らない「罪」のせいで憎まれていそうな気すらしてきて、正直な話、申し訳ないと思うより先に気味が悪くなってくる。
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短編集。 しかし、見事なまでに長編。 一つ一つが実はつながっていて 思いもよらない方向へつながって行く一冊。 蒼井上鷹お勧めです。
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