日本外史(上) の商品レビュー
熱い本である。忠義に生き死んだ者を称え、才もなく一族の衰退を招いた者を冷眼する、分かりやすい本である。天皇を絶対視して忠義の士を称賛するけれども、私個人としては、報われることなく奮闘を続ける、その殊勝な心に同情していたというのが正しい。主として武士の生き様が描写されているから、い...
熱い本である。忠義に生き死んだ者を称え、才もなく一族の衰退を招いた者を冷眼する、分かりやすい本である。天皇を絶対視して忠義の士を称賛するけれども、私個人としては、報われることなく奮闘を続ける、その殊勝な心に同情していたというのが正しい。主として武士の生き様が描写されているから、いずれの人物も旺盛に生きているが、その命運が傾くのはやはり悲しみを催す。無常だ。
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漢語的で平安古文より頗る読みやすい上に登場人物に躍動感が味わえる。 上巻は、平氏・源氏・北条氏・楠氏・新田氏を描く。
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