俳句の玉手箱 の商品レビュー
黒田杏子さんの、『俳句列島日本すみずみ吟遊』 に続く本です。二年以上空いています。実際は、『黒田杏子句集成』 が去年の暮れに刊行されていますが、まだ読んでいません。 御影堂へ さみだれ萩の 風すこし お守りに 足摺山の 椿の實 かなしびの 湖深ければ 除夜の鐘 特に 「金...
黒田杏子さんの、『俳句列島日本すみずみ吟遊』 に続く本です。二年以上空いています。実際は、『黒田杏子句集成』 が去年の暮れに刊行されていますが、まだ読んでいません。 御影堂へ さみだれ萩の 風すこし お守りに 足摺山の 椿の實 かなしびの 湖深ければ 除夜の鐘 特に 「金剛福寺」 の椿は、四万十川ウルトラマラソンを完走した次の日、先輩と一緒に訪ねて、ことさら感慨深いものがあります。「季語の現場へ」 という黒田さんの姿勢に共感します。『日本列島桜花巡礼』、今は残花巡礼、『四国遍路吟行』 すばらしいです。黒田さんはどこへでもタクシーで乗り付けます。弘法大師の御心は無辺なので、それはタクシーでもかまいませんが、できれば私は走って回りたいと思っています。 「手書きの箱」 と 「もんぺの箱」 は、評価しません。黒田杏子さんの俳句はいいが、地の文は、金子兜太さんと同じでかなり胡散臭いです。「隠れ俳人」 だとか 「生涯一女書生」 だとか、まあ、それが魅力でもありますが....黒田さんの 「もんぺ」 は、「もんぺ」 にして 「もんぺ」 にあらず。もんぺ狂いは止めてほしいです。これは、大塚末子さんの 「もんぺスタイル」 による新しいファション、「ニューもんぺ」 とでも言うべきものです。親父の代から50年、日本の 「もんぺ」 の生地を提供してきた私が言うのだから間違いありません。「花衣」 として 「もんぺ」 は着ません。「もんぺ」 にももちろん色んなデザインがあります。「インドやバングラディッシュとか、そういうところで作られている...染色品で、...とてもリーズナブルな値段なんです。」 限がないけど、「水性ボールペン、ちょっと線が細くなったりかすれかけると、すぐ新しいのに替えちゃう。...それくらいのぜいたくは許してもらえるでしょう。」 とか、耳を覆いたくなります。
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