子規山脈 の商品レビュー
正岡子規と友人たちに…
正岡子規と友人たちについて書かれた本。 人物の名前で章わけがあるのですが、子規の人生を追いながら、そのつどその時期によく関わった人にスポットライトを当てる感じです。 扱われているのは陸さん、夏目さん、ご家族親類のほか、ホトトギス関係者の皆様など。碧梧桐と虚子とはワンセット。 活字...
正岡子規と友人たちについて書かれた本。 人物の名前で章わけがあるのですが、子規の人生を追いながら、そのつどその時期によく関わった人にスポットライトを当てる感じです。 扱われているのは陸さん、夏目さん、ご家族親類のほか、ホトトギス関係者の皆様など。碧梧桐と虚子とはワンセット。 活字は大きめで、難しい言葉もなく読みやすいです。 割合子規の書き物と、山脈に連なる面々の書き物とを拾ってくれていました。後者がやや多い感じがしたのが特色かもしれません。 ただ参考文献に「坂の上の
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- ネタバレ
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正岡子規は俳句の人というイメージを持っていたが、文章も短歌もスポーツも絵も、様々なジャンルをその興味のおもむくままに網羅した人のようです。 手紙魔で漱石からは苦言を呈されるほど。 のめり込みやすく、その熱気でまわりを引き込んでしまう。 あっけらかんとした人のイメージでしたが、その病床ではひどく苦しみ、また寂しくもあり、訪れた人が帰ろうとすると、「もう少し居ておくれよ。お前帰るとそこが空っぽになるじゃないか」と引き留めたという。 もっと正岡子規のことを知りたく、もっと子規の俳句を読みたく思った。 ・家族と親戚 ・雑誌の仲間。大人ぶり、“てんご” ・学友。夏目漱石。 ・碧梧桐、高浜虚子 ・日本新聞社、陸羯南 ・長幼なく尊卑なく ・長塚節 ←夏目漱石:自分の娘が年頃になったら『土』を読ませたい。音楽だの劇だの恋愛小説だのを見たり読んだりしたいだろうが、ぜひ読ませたい。嫌だというだろうが、面白いからではなく、苦しいから読めといいたい(意訳) ・上手になりすぎるな“拙” ・“山脈”以外の人々 ・病床を囲んだ人々 〇漱石先生とのエピソードが楽しい。 落語好き。 〇判じ物のような絵手紙。 〇北斎の絵の模写をしていた。 〇野球大好き 〇試験の前には句が捗った。笑
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ざっくりわかる正岡子規とその周辺。旅先で読むには手軽かなと思ったので、手にした一冊。 あまり樋口一葉や島崎藤村との関わりについて此れまで読んでおらず、数頁とは言え知識になった点もあり。
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