レッドソックス・ネーションへようこそ の商品レビュー

李啓充【著】

2011/12/04

　連載していたコラムをまとめできた本です。当時の出来事やレッドソックスの話だけではなく、MLBでの全般的な事柄についても書いてあります。また、筆者の野球に対するリスペクトを感じながらユニークな表現や皮肉もあり面白く読めると思います。
ただ、項目ごとにまとめいる為に、時系列が前後している部分が多々あり少し読みにくい部分が少し残念ではあります。

2012/08/31

ベースボールコラムの面白さ奥深さが羨ましいと思う程。筆致も山際淳司氏以来と感じるのはMLB の魅力と文化。つい落涙したエピソードも。

2009/12/26

彼の国のベースボールには、確かに人の気を惹く格別なものがあります。私も1年間ニューヨークに住んだことがありますが、その年のワールドシリーズをスイープで制したヤンキースをいまもって自然に応援してしまいます。
この本の著者は元医学部助教授のスポーツコラムニストという特異な経歴の方で、ボストンに住んだおかげで拙劣なレッドソックスファンになっています(したがって、ヤンキースを目の仇にしている)。ワールドシリーズを制した年、リーグチャンピオンシリーズでヤンキースに3連敗中のボストンに出張したときに、空港からのタクシーの運転手が延々と愚痴をこぼしていたのを思い出します(その後奇跡の4連勝が起きるのですが)。

元お医者さんだけあって、医療ネタや薬物ネタに強みを発揮しています。
かなり長期間に渡って連載をしていたコラムをテーマごとに固めてまとめているので、時系列がやや混乱するところが難あり。