リニューアル・ガール の商品レビュー
過去に何度となく読んできた「しょぼくれた主人公が自分を変えようとするお話」の登場人物名と職業とちょっとした設定などを代えてリニューアルした、と言っても過言では無い覚えある展開、内容、人物像なわけですが、それでも選んで読んでしまうのは、そう言った自己啓発的慰めに自分を照らし合わせ、...
過去に何度となく読んできた「しょぼくれた主人公が自分を変えようとするお話」の登場人物名と職業とちょっとした設定などを代えてリニューアルした、と言っても過言では無い覚えある展開、内容、人物像なわけですが、それでも選んで読んでしまうのは、そう言った自己啓発的慰めに自分を照らし合わせ、希望を見たいからなのだろうな、と理解。 まず言いたいのは、帯であらすじを説明し過ぎです。カバーだけで読んだ気になってしまいます。これから読もうと言う方は、カバーのあらすじは是非読後にどうぞ。 米国のこの手の作品では珍しくない、主人公の一人称でお話は進みます。機知のあるユーモアと皮肉を織り交ぜつつ。 で、これもよくあるベタなものでしが、主人公はすっかり自分に自信を失い、惨めな思いを抱き、恋も仕事も手詰まり状態。だけれども親友には恵まれている、と言うヤツです。 これまたスタンプで押したように、決まって二人の親友。 一人は有り難すぎる耳の痛くなるような真実を告げる、仕事と恋愛に成功したややお節介な女友達。 一人はどうしてこの人と恋をしなかったの?!と言うような、思いやりに溢れ、ジョークや皮肉を分かち合え、信頼できる男友達。 そして一癖も二癖もあるような「やや問題あり」の家族、職場の面々、それから肩書きとルックスは最高だけど間抜けで鼻持ちならない高慢な恋人。 ほら。一度ならず目にしたことがありません?こう言う設定が米国では最も共感を生むのでしょうか。日本とはやはり趣が違います。 主となる事件は私自身不謹慎ながら憧れたことのあるものでして、その点はなかなか興味深く、面白かったです。 広告代理店の仕事もこの作品を読んで初めてクリエイティブな仕事で素敵だな、と感じました。 かのDisneyが映画化権を得たそうで、なんとはなしに「幸せになるための27のドレス」や「IN HER SHOES」辺りを彷彿とさせる部分がありますよ。どう言うわけかムカつく妹に一番ジーンとくるものを感じたり。 要は本人の見方、出方次第なんだな、と。気楽な気持ちでサクっと読める作品。
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作者買い以外は基本的に表紙+背表紙を見て直感で本を買う。そしてそんなに外したことはないんだけれど、なんだろう、この本はなかなか読み進められない。
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鮮やかな表紙に誘われて手に取りましたが当たった! よかったです。自分が嫌で、これまでの人生と決別するために事故を利用する女の子の話。 流れとしては王道ですが心理描写が丁寧で、仕事の話で共感したり恋人の話でハラハラしたりできました。
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