角王 の商品レビュー
静かに凪いだ海の白い霧の中から小さな舟が現れた。越の国、後にツヌガと呼ばれる入り江に、銀色に輝く角がはえた男が流れ着く。 カラの国はミマ城からやってきたというその男は、ヤマトの女王と名乗るモモソ姫の城のあるクサカへ招かれる。 小国の乱立するアシハラの国を統一する野望をもつモモソ姫...
静かに凪いだ海の白い霧の中から小さな舟が現れた。越の国、後にツヌガと呼ばれる入り江に、銀色に輝く角がはえた男が流れ着く。 カラの国はミマ城からやってきたというその男は、ヤマトの女王と名乗るモモソ姫の城のあるクサカへ招かれる。 小国の乱立するアシハラの国を統一する野望をもつモモソ姫は、ミマキ王子に力を貸すように迫る。 モモソ姫は、先行して東の国に入っていた同じヤマト族のオオキミと対立していた。日神の下にこの世界を治めたいモモソ姫と、国つ神を祀る諸族とも妥協的なオオキミとの意見が分かれているためだった。 カツラギ山のヒトコトヌシ神から、「ツヌノオオキミが、新たな国を築く」という予言を受けたミマキ王子は、ヤマト族の争いを止めるためにマキムクへ向かう。彼の頭上には「神と人とを結ぶ王のしるし」ヤタガラスがいた。 国つ神を祀るイズモ族の一つ、ワニ族のヒコイマスが軍を起こしたと聞き、ミマキ王子…ツヌノオオキミはオトヒコ、イカガシコオらとともにアワウミの国に兵を進める。
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八百万の神霊と対峙し、幾多の烈しい戦闘を経て、角のある孤高の大王が「ヤマト」の国を統一する! 日本の神々の起源をたどる壮大なる超古代スペクタクル。 2003年3月2日読了
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