作家論 の商品レビュー
ストーリー以外の小説…
ストーリー以外の小説の読み方を教えてもらった本です。作家性、芸術性というのを学びました。
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森鴎外、尾崎紅葉、泉…
森鴎外、尾崎紅葉、泉鏡花、谷崎潤一郎、川端康成など著名な作家を三島由紀夫独自の視点から捉えた作品です。
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岡本かの子や石川淳な…
岡本かの子や石川淳など、三島由紀夫が他作家について論じた本。興味深く読みました。
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#中公文庫 #三島由紀夫 #作家論 林房雄 論 と作家14人の解説文により構成された本 林房雄論は他の解説文と比べて、著者の熱量が高くて難解 繰り返し出てくる「青年の純潔さ」「学我者死(我を学ぶ者は死す)」は 著者の林房雄像を示していると思うが、純潔な行動と挫折が繰り返...
#中公文庫 #三島由紀夫 #作家論 林房雄 論 と作家14人の解説文により構成された本 林房雄論は他の解説文と比べて、著者の熱量が高くて難解 繰り返し出てくる「青年の純潔さ」「学我者死(我を学ぶ者は死す)」は 著者の林房雄像を示していると思うが、純潔な行動と挫折が繰り返される人生という捉え方でいいのか? 著者は、作品と作家が同じ宿命を負うという捉え方をしている。思想の相対性を伴う 作家の転向により、作品が社会や時代との関係性から変化していったということ? 著者らしい言葉の数々 「私は氏の姿に 一つの挫折した時代の象徴を見た〜挫折という観念を自分の美的観念の中核に据えている」 「しぶとく生き永らえるものは、私にとって俗悪さの象徴」 林房雄にとって転向とは 「絶対的な思想から、思想の相対性の世界へ漂い出て、その相対的な思想がせめぎ合う中に身を挺して、一つの理想につかまれ、一つの熱情に殉ずること」 「生涯における精神の発展脱皮、滅落崩壊の問題として、転向を自覚しなければならない」 「この作家のまわりには、日本の近代史のあらゆる魑魅魍魎が群れ集い〜青年のもっとも素朴で純潔な揺曳(ようえい〜ゆらゆらなびく)している」 林房雄 獄中記 「一度澄んだ空が、やがて憂いによって銀色に曇ると、曇った空から銀色の粉が〜腹の底に降り積もる〜それは 知識に反省が加わって生じる智慧の粉でもある。怒りが自制によって浄化された批判的精神でもある」 青年 「一歩でもいいから歴史の流れをおしすすめることができたなら、自分は身を殺しても惜しくない〜世間は認めてくれなくとも、自分だけは認めよう」 「希望にあふれているときに絶望をうみ、出発しようとするときに終末を含み、愛しているときに愛さず、理想に燃えているときに理想は失われ〜それらを希望、出発、愛、理想としてしか表現することを知らない作家」
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林房雄論を除き、全て文学全集の解説として書かれたもの。 どれも基本的には絶賛されているが、それは『気に入らぬ作家の解説は一切引受けなかった』からだそう。 川端康成、谷崎潤一郎についての文章は有名なので置いておくとして、興味深かったのは上林暁についてだった。 一番ボリュームのある林...
林房雄論を除き、全て文学全集の解説として書かれたもの。 どれも基本的には絶賛されているが、それは『気に入らぬ作家の解説は一切引受けなかった』からだそう。 川端康成、谷崎潤一郎についての文章は有名なので置いておくとして、興味深かったのは上林暁についてだった。 一番ボリュームのある林房雄論は読み応えがある。
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2009/8/14図書館で借りる 2009/8/16一度返却(出直してくるという意味で(笑)) 論じられている作家 森鴎外: 尾崎紅葉: 泉鏡花: 谷崎潤一郎: 内田百聞: 牧野信一: 稲垣足穂: 川端康成: 川端康成の明敏さは、結果的に明敏であることに帰結し、そういう前提で眺...
2009/8/14図書館で借りる 2009/8/16一度返却(出直してくるという意味で(笑)) 論じられている作家 森鴎外: 尾崎紅葉: 泉鏡花: 谷崎潤一郎: 内田百聞: 牧野信一: 稲垣足穂: 川端康成: 川端康成の明敏さは、結果的に明敏であることに帰結し、そういう前提で眺めれば、この明敏さが得てきた最大の果実は、彼があらゆる観念に騙されなかったことだと、三島は言う。彼をだますことができなかった観念を三島由紀夫は挙げている。その観念とは、近代、近代小説、共産主義、新感覚派、自意識、知性、国家主義、実存哲学、精神分析、近代の超克、思想、などなど。彼はこのいずれの観念にもだまされなかったというのである。 以下、本文をそのまま抜粋する。 ふつう明敏さは芸術行為を阻害するものなのだが、彼の場合は別だった。さめた心で陶酔を描くとき、人はその陶酔を凍らせてしまうか、それとも不当に誇張してしまうか、いずれかに陥りがちだが、彼は、そのさめた心と陶酔を同時に提示する秘術を身につけた。 尾崎一雄: 外村繁: 上村暁: 林房雄: 武田麟太郎: 島木健作: 円地文子:
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昔の作家は読書家でした。今の人とは比べものにならないくらいの知識を持っていた。そんな人が語る作家論。
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