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水上勉(著者)
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一休の生涯を描く伝記小説。種々の史書を基にした精密さはもとより、作者の創作であるらしい『一休和尚行実譜』を用いた手法も、一休の人間としての像に近づきたいという執念を感じて読み応えがある。 同性愛に対する偏見があるのは成立年代を考えれば仕方ないのかもしれないけれど、玉に瑕だとも思う。反対に、男性至上主義に描かれがちな歴史に対して、女性の苦悩について思いを深める筆致には知性と情の深さを感じる。
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