鼓笛隊の襲来 の商品レビュー
三崎亜記さんといえば「となり街戦争」ですよねぇ。 あたしも読んだ! それが面白かったのでこれも読んだわけです。 これは短編集で ・鼓笛隊の襲来 ・彼女の痕跡展 ・覆面社員 ・象さんのすべり台のある街 ・突起型選択装置(ボタン) ・「欠陥」住宅 ・遠距離・恋愛 ・校庭 ・同じ夜空...
三崎亜記さんといえば「となり街戦争」ですよねぇ。 あたしも読んだ! それが面白かったのでこれも読んだわけです。 これは短編集で ・鼓笛隊の襲来 ・彼女の痕跡展 ・覆面社員 ・象さんのすべり台のある街 ・突起型選択装置(ボタン) ・「欠陥」住宅 ・遠距離・恋愛 ・校庭 ・同じ夜空を見上げて という作品が入ってました。 私は最後の同じ空を見上げてが一番すきです! 設定が良すぎる。 とある市がそのまま上空に浮かぶっていう話で 地上にいる彼女と上空にいる彼氏の話。 そういうドリーマー設定だいすきなのです(笑) ただ、全体的にはなんか意味不明なことも多くて 三崎ワールドに入るのにちょっと時間かかりました。 鼓笛隊の襲来は最初に来る話じゃない気がするなぁ。 最初情景が見えてこなくて困りました。 確かとなり街戦争がデビュー作だったから これはあとなんだろうな。 バスジャックも読んだけど、 バスジャックやとなり街戦争の方が面白かったです。 短編より長編の方が得意なのかな?
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この本読んだときの感じは昔村上春樹さんの小説をはじめて読んだときの感覚に似ている。あくまでも個人的な意見だが彼女はきちんとしたサポートがあって、いいチャンスがあればすごい小説家になれるのではと思った。買いかぶり過ぎかもしれないがなぜかそう感じた。今後も注目して行こう。
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三崎さんらしい話が詰まった短編集。 ほとんどの話がどんよりしてるから、精神的に安定してるとき以外は読むのつらいかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。9編の短編集。 どのお話もバラエティ豊かではあるものの、三崎さんらしい色を感じさせる。 表題作と「象さん~」「遠距離・恋愛」が特に好きです。 表題作は冒頭からくすりとさせられる。 一大スペクタクルのような鼓笛隊VSオーケストラの攻防。 よくこんなものを思いつくなとしみじみ。 「象さん~」は象の墓場へと、”還るべき場所”へとひっそりと逝く象の姿が物悲しい。 そして「同じ夜空を~」で描かれる451列車の消滅。 遺された人々の思いが胸を打つ。 「象さん~」「同じ~」が好きな方は最新作『ターミナルタウン』も是非どうぞ。
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以前『となり町戦争』を読んだことがあり、"鼓笛隊"のフレーズにひかれて読みましたが、うーん、やっぱりよく分からない三崎さん。予想に反して短編集で鼓笛隊の話はそんなに長くなかった。総じて作者が言いたいのは、ひとつの物事も人によっては見方が一致するとは限らないって...
以前『となり町戦争』を読んだことがあり、"鼓笛隊"のフレーズにひかれて読みましたが、うーん、やっぱりよく分からない三崎さん。予想に反して短編集で鼓笛隊の話はそんなに長くなかった。総じて作者が言いたいのは、ひとつの物事も人によっては見方が一致するとは限らないってことなのかな、と思います。どこか薄暗くて少し背筋が寒くなるような感じ。さくさく読めるのと飽きさせないのとで最後まで読めましたが、最後まであんまり好きになれないままでした。
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とあるラジオ番組のブックレビューコーナーにて絶賛されていた記憶がずっと残っていています。 全9編からなる短編集です。 タイトルにもなっている「鼓笛隊の襲来」では、「鼓笛隊は通常であれば偏西風の影響で東へと向きを変え、次第にマーチングバンドへと転じる」とか、「覆面社員」では「女性...
とあるラジオ番組のブックレビューコーナーにて絶賛されていた記憶がずっと残っていています。 全9編からなる短編集です。 タイトルにもなっている「鼓笛隊の襲来」では、「鼓笛隊は通常であれば偏西風の影響で東へと向きを変え、次第にマーチングバンドへと転じる」とか、「覆面社員」では「女性キャスターが覆面を被ってニュースを読み上げる」など、非日常な設定が面白く、読み終わった後すぐに著者のファンになってました。
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誰もが同じように見ていると思い込んでいるものも、実は、見る者によってはまったく違う見え方をしているのかもしれない。 不思議な9つの世界。 震災や原発事故をモチーフにしたかのような短編もあり、でも震災前に書かれているんだな。 やはり見え方、感じ方は人それぞれ。 同じ人でもその...
誰もが同じように見ていると思い込んでいるものも、実は、見る者によってはまったく違う見え方をしているのかもしれない。 不思議な9つの世界。 震災や原発事故をモチーフにしたかのような短編もあり、でも震災前に書かれているんだな。 やはり見え方、感じ方は人それぞれ。 同じ人でもその日その時によってまた変わるのだろう。 そして心身ヨレヨレな今の私には この不思議な世界が我ながら驚くほどシックリきたらしい。 なんなら5つ星でもいいくらい。 【図書館・初読・6/21読了】
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『世にも奇妙な物語』みたいな9編の短編集。三崎さんの不思議な世界観は楽しめつつも、さくさく読みやすい作品が多いので三崎ワールド入門編としてもオススメ。珍しく?恋愛ものが多い印象。『遠距離・恋愛』みたいな甘いのも書くんですね。ちょっと切ない『象さんすべり台のある街』や実社会でもあり...
『世にも奇妙な物語』みたいな9編の短編集。三崎さんの不思議な世界観は楽しめつつも、さくさく読みやすい作品が多いので三崎ワールド入門編としてもオススメ。珍しく?恋愛ものが多い印象。『遠距離・恋愛』みたいな甘いのも書くんですね。ちょっと切ない『象さんすべり台のある街』や実社会でもあり得そうで背筋がぞわっとする『校庭』が特に良かった。
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なんだかもうすっかり三崎ワールドにハマっているようだ……!このあり得ない世界は、短編のほうが楽しめるのかもしれない。長編だとそれがタル~くなってしまうけど、短編だとあっという間に完結されていて、それがひきつけられる。私たちが生きている世界って実は不安定で危ういものなのかもしれない...
なんだかもうすっかり三崎ワールドにハマっているようだ……!このあり得ない世界は、短編のほうが楽しめるのかもしれない。長編だとそれがタル~くなってしまうけど、短編だとあっという間に完結されていて、それがひきつけられる。私たちが生きている世界って実は不安定で危ういものなのかもしれない。 星新一のショートショートを感じさせる。だんだんとこの作者の良さにひかれていく。
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〈内容〉戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。 表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。
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