知っているようで知らないこれが本当の中国33のツボ の商品レビュー
2008年に書かれた本であり、古い内容とはなっているが、中国という国家を理解する上での一助となる本である。 中国4000年の脈々と続く、悠久の歴史、文化的にも熟成された、それはもう壮大な国家のイメージを日本人は抱いている。 ところが本書によると、国家の体制が変わるたびにこれまで蓄...
2008年に書かれた本であり、古い内容とはなっているが、中国という国家を理解する上での一助となる本である。 中国4000年の脈々と続く、悠久の歴史、文化的にも熟成された、それはもう壮大な国家のイメージを日本人は抱いている。 ところが本書によると、国家の体制が変わるたびにこれまで蓄積された文化的遺産をすべて打ち壊し、諸子百家の時代に活躍した、孔子、孫子の残した書物をこえる思想家が出ていない事実、また天安門事件以降、何をしても儲けたものの勝ちという中国人のモラルの欠如の過程を詳しく説明している。 中国に対して毅然とした態度を日本は取らなければ、足元をすくわれかねない危険性を理解せねばならない。
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1月21日読了。中国の実態を知るための、政治・経済・人権・歴史など33のつぼを論ずる本、基本的に「いかに中国が危険な状態にあるか?ということを広く伝える」という著者の問題意識が基底にあり、読めば読むほど「中国は大丈夫か?」という気分にさせられる。特にわれわれ日本人にとっては歴史大...
1月21日読了。中国の実態を知るための、政治・経済・人権・歴史など33のつぼを論ずる本、基本的に「いかに中国が危険な状態にあるか?ということを広く伝える」という著者の問題意識が基底にあり、読めば読むほど「中国は大丈夫か?」という気分にさせられる。特にわれわれ日本人にとっては歴史大国・文化大国というイメージのある中国だが、良いものは全て焚書坑儒の始皇帝登場以前のものであり、科挙の制度により知識人=官僚となり、さらに文化大革命により知識層が大打撃を受けた中国には世界に誇るような文化・技術はない、とする指摘には興味深いものがある。日本以上に大学生の就職状況が困難という中国、確かに書店で一番目立つコーナーは「公務員試験」だった・・・。
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中国を政治・経済・歴史など大きく5つのジャンルに分けて、その実態を明かしている。 現在急成長をみせている中国も、実は様々な問題があるということがよく分かった。 作者は基本的に中国批判の姿勢。新たな視点も得られるし、一読の価値はあり。
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