駅を旅する の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1984年刊。著者は元毎日新聞記者のレールウェイ・ライター。個人的には宮脇俊三氏よりもお世話になったライターさんである。「駅」を定点に全国各地を巡る鉄道旅行エッセイ。著者の個人的趣味だろうが、寄稿対象のかなりが地方ローカル線。また、ライターになる前(例えば学生時代)の著者の経験・見聞談も織り交ぜる一方、国鉄最晩年期に当たる刊行時の模様も垣間見させる。田中角栄期に地方線を新規開業したが、10年程度で廃止対象になったこと、国鉄職員(特に現業)の政府批判は片手落ちと見ること(何れも著者は批判的)などがそれ。 今では見ることの敵わない、北海道・東北の雪景色のローカル線駅、出雲大社の最寄り駅たる大社駅は感慨深い。
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