仮宅 の商品レビュー

佐伯泰英【著】

2014/07/29

内容（「BOOK」データベースより）

虚栄と粋と張りを競い合う吉原が炎上し、仮宅商いを余儀なくされた師走。遊女・花蕾が行方を断った。その後、他の妓楼からも遊女たちが姿を消す。楼主たちが騒然とするなか、花蕾の死体が築地川に浮かんだ。廓の用心棒・神守幹次郎は、会所の男衆や身代わり左吉とともに必死の探索の末、幕閣より閑職に追われている直参旗本の屋敷を突きとめるが…。文庫書下ろし、長編時代小説。
7月25日～29日

2020/08/03

2014年1月10日に再読した。
吉原裏同心の神守幹次郎が薩摩示現流をもって活躍するシリーズ。
第9巻は、振袖火事と言われる明暦の大火による仮宅営業の吉原が舞台。幹次郎は薄墨太夫や染井太夫など雲の上のような花魁にも意味深なふるまいを受ける。
それにしても仮宅だと、吉原のようなうるさいしきたりもなく、お手軽に花魁と褥をともにできるのでかえって繁盛するらしいなど、意外な面も教えてもらえた。

2012/01/02

9
吉原の後始末。なにげに薄墨が大胆なあげくに満更でもない幹次郎になんだかなぁ。
事件はもはや佐吉の手を借りねば解決できない流れ。佐吉の利はどこにあるんだよー。薄墨はその言動が汀女を苦しめる、怖いなぁ。

2010/10/26

吉原裏同心（９）

前作で燃えちゃったので、仮宅営業の吉原
意外にも仮宅だと、今までのしきたりが無い
お手軽に花魁と褥をともにできるので繁盛
するらしいですね
３００～５００日で再建できるくらい稼げる
らしいです（勉強になるな）

2010/02/19

身代わり左吉が新しくメンバーに…
情報収集を幹次郎の代わりするって感じかな？
もしかして敵？と思ってしまいましたが、味方のようでした。

2009/10/04

前巻で炎上した吉原を再建するため、黒板塀で囲まれた世界をでて、仮宅での営業をすることになった妓楼の面々の事情を、細かく描いた1冊。吉原で籠の鳥をしているのと比べると、だんぜん自由になる遊女たちの、楽しみと不幸が描かれている。