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この著者の書く文章はとても優しく女性が書いているかのようだ 叔母と仲違いしたままだったのは心残りだっただろうな
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切ない恋でした ただ一筋の 構成がうまく、引き込まれて読みました ページを閉じた余韻もいいな ただ設定にちょっと無理があるような ちょっと突っ込みたくなりました ≪ 生涯を 恋ならしてると 逝った人 ≫
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リカシリーズでも有名な五十嵐貴久氏の純愛小説。 叔母の吉野冬子の遺品を整理する佐伯朝子は叔母の残した日記を見つける。そこには生涯独身を通した叔母の青春と一人の男性に対しての想いが綴られていた。。 その男性とはどんな人なのか?朝子の仕事の急な変化はなぜなのか?急遽インタビュー出来る事になった有名俳優とは? 過去と現代が徐々にリンクしながら、最後に全てに謎が解けてスッキリ! 五十嵐さんの作風の幅、広いなあ。
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五十嵐作品は、 「リカ」から入ったので、 こんな王道な青春もののラブストーリーってのも 面映いような、妙な感覚になるが、 ベタなのが好きな人には結構刺さるのではと思う。 刊行当時、韓流スターの熱狂が全盛だったころなのかな? と思うとちょっと昔が懐かしく、 その頃の様子を巧く取り入...
五十嵐作品は、 「リカ」から入ったので、 こんな王道な青春もののラブストーリーってのも 面映いような、妙な感覚になるが、 ベタなのが好きな人には結構刺さるのではと思う。 刊行当時、韓流スターの熱狂が全盛だったころなのかな? と思うとちょっと昔が懐かしく、 その頃の様子を巧く取り入れて、切なさと、 ささやかなミステリーの物語になっている。 (最後の30ページくらいは、もの凄い駆け足だが。)
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ひとことでいうと壮大なお伽噺、といったところ。 話のアウトラインは壮大すぎて現実味が殆どないんだけど 冬子さんと藤城くんの心の動きやふたりで過ごしているときの空気感が ものすごくリアルな気がした。 ふたりの行く末は必ずしもHAPPYといえるものではなかったかもしれないけれど 一緒にいることがいちばん自然、といえる相手に 10代のうちに出逢えたふたりが心底羨ましい。 冬子さんの日記の部分がラブストーリーだとしたら 朝美と草壁とフィル・ウォンのパートはミステリといえる部分なんだろうな。 ラストで謎解きが語られるものの、結局それが真実なのかどうかが曖昧なまま 推測でしかない、というレベルで話が終わってしまったのがやや消化不良。 個人的にはそれに加えて 朝美が周りに反対されても好きだという草壁の魅力が殆ど伝わってこなくて いまいち入り込めなかったのが残念だった。 冬子さんパートのふたりがものすごく魅力的だったのでなおさら。 韓流好きであっまーい(ベタ甘とは少し種類が違う)お話が好きな人にはお勧めかも。 フィル・ウォンのギャップ萌えなどといった要素もあるので キュンキュンできること請け合い(笑)。
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職場に五十嵐さんのファンがいるのでお借りしました。 今回の作品はさわやか青春恋愛モノで、高校生の淡い恋がかわいらしく描かれています。 そのあたりは楽しめたけど、本来刑事モノとかも得意な著者は伏線大好き。 今回も普通の恋愛小説にはないオチを狙ったのでしょう・・・ だけど...
職場に五十嵐さんのファンがいるのでお借りしました。 今回の作品はさわやか青春恋愛モノで、高校生の淡い恋がかわいらしく描かれています。 そのあたりは楽しめたけど、本来刑事モノとかも得意な著者は伏線大好き。 今回も普通の恋愛小説にはないオチを狙ったのでしょう・・・ だけど、ラストの主人公の出生の秘密については唐突すぎて全く説得力ナシ。大切な戸籍の件を父親の市役所務めにかこつけて犯罪ということでごまかしているなんて強引過ぎ。 しまいには双子だったとか意味わかんない。 いろいろ練りすぎて、かえって陳腐になった感が否めません・・・・ 残念
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主人公に何かあるからこそ此処迄してくれているんだろうなー、と想像は出来ていたお話。 其の経緯、というのはちょっと意外でおお、となりました。 しかし最後の方になると神様は不公平だな、と思ったりも…。 社会人って理不尽にも思える程の叱られ方を上司にしたりするので、そのあたりのはらはらとか泣きたい気持ちとかは凄く共感できました。 朝美という名前は大事ですね。 朝の美しさを忘れない ですね。
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身の程知らずなことを言えば、私はこの小説の冬子さんの日記のパートのような小説を書きたい。 この小説は、現在の佐伯朝美という女性の映画雑誌編集者としての話と、過去の冬子さんの高校時代の話が交互に語られる構成になっている。 朝美は、神秘のベールに包まれた韓国のトップ俳優フィル・ウォンの来日インタビューを任されることになって、悪戦苦闘している。 弱小雑誌なのにどういうわけかインタビューする権利を得て、その調整に右往左往している。 と同時に、母親代わりに育ててくれた叔母の突然の死によって、思いがけなく彼女の過去を知ることになるのだ。 最初は無関係に思えたふたつの流れが、最後には大きくつながることになり、隠されていた過去の純愛が浮かび上がってくる。その展開は強く胸を打つ。 そういう小説としての感動の他に、この作品には個人的にもたいそう惹かれるものがある。それが前述の私の願いである。 1980年ごろの静岡が舞台になっていて、冬子さんは静岡大学へ通うことになるのだが、まさにその同じ頃に私は実際に静岡大学の学生だったのだ。 冬子さんは静岡市内の進学校に通っていたという設定で、高校卒業後に静岡大学に入るという。 その高校生活が、彼女の日記を元に再構成されるという形で語られているのだが、これが本当にいいのだ。ああ、こんなふうに書きたいと読みながら胸が疼く思いだった。 藤城という少年との、なんとももどかしいやりとり。あのころの高校生はこんなふうだったなあと、しみじみ思い出す。もちろん小説では彼には秘密があって、その秘密のせいでドラマチックな展開になるわけだが。こういうあたりがミステリー的な演出なのだろう。 終盤の合同記者会見の模様は、形を変えた「ローマの休日」なんじゃないか、と読み終わってから思った。 ちらりと、人種差別の愚かさも語られているが、やはり読後に残るのは圧倒的な愛の形だった。 私はいわゆる「恋愛小説」は苦手なのだが、こういう恋愛小説なら大歓迎である。
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とても好きな話だった。 話は、主人公と、主人公の叔母の日記との二つの筋で進んでいく。 いろんなタイミングが重なってことが起こる。 まさに必然だったのだろうと思えるほどに。 自分の予想が外れていたが、気もち良い外れ方だった。
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カテゴリー的には何に入るんだろう? 恋愛でもないような気も・・・ 最後の方で、ストーリーが読めてしまったけど、 面白かった! ちょっとせつなく、やさしい物語。 でも、日記にあんなに細かい描写をする人が いるんだろうか、という変なところが引っかかってしまったり。 日記がないと、話が進まないし、しょうせつだから、 そんなとこに、つっこむのはナンセンスなんだけれど。 日記の記述から、週休2日制じゃないところとか、 みんなが携帯を持っている時代じゃないところとか、 女子で静岡大はすごい、みたいな表現が 昔を感じさせて、あ、そうか、昔の日記だった、と思ったりして 年代のギャップも楽しめたかな。
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