アフォーダンス入門 の商品レビュー
環境とは単なる容れ物にあらず。生物の行動を様々にアシストし、生物は自己と外界の境界に己の取りうる次の一手を模索していく、そんな双方向コミュニケーションを提供する場、それが環境であり、そうして環境が生物の行動に提供する意味群をアフォーダンスという。僕らが普段取る行動は自律的なもので...
環境とは単なる容れ物にあらず。生物の行動を様々にアシストし、生物は自己と外界の境界に己の取りうる次の一手を模索していく、そんな双方向コミュニケーションを提供する場、それが環境であり、そうして環境が生物の行動に提供する意味群をアフォーダンスという。僕らが普段取る行動は自律的なものではなく、不断に環境に促されていると考えてみるとき、知性は個体に内在するものではなく、個体と環境との協働から生まれるものということができる。ということは、僕らを包むこの世界それ自体が、僕らを含む一つの巨大な群体と捉えられる……ってこと?
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ものすごく読みやすい。といってさくっと分かる概念でもないのだが。アフォーダンスとリソースと認知、それと足場がけをこれから考えてみるかな〜。まずは「あそび」が大切、と思った。
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2009.06 アフォーダンスに興味を持ち、まずは入門書ということで読んでみた。アフォーダンスの考え方がざっくりつかめたが、やっぱり難しい。
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よく聞きはするアフォーダンスという言葉。これまでに自分が理解した内容を自分なりに表現すると、 意思を持ってモノを見るときに立ち現れる意味。 となる。 でもそれだけでは不十分な気がする。 モノ(の形)から連想される意味に触発されて意思が生まれること。 というのもアフォーダン...
よく聞きはするアフォーダンスという言葉。これまでに自分が理解した内容を自分なりに表現すると、 意思を持ってモノを見るときに立ち現れる意味。 となる。 でもそれだけでは不十分な気がする。 モノ(の形)から連想される意味に触発されて意思が生まれること。 というのもアフォーダンスに含まれるのではないだろうか。
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宮沢章夫氏の日記で知ったアフォーダンスだったが、いい気になって小難しい本を買って読んだら全く理解ができなかった。サブナードの福武書店で偶然見かけたので本書を手に取って読んでみることにした。 アフォーダンスを一言でまとめるなら「環境が与えるもの」ということで構わないのだろうが、その...
宮沢章夫氏の日記で知ったアフォーダンスだったが、いい気になって小難しい本を買って読んだら全く理解ができなかった。サブナードの福武書店で偶然見かけたので本書を手に取って読んでみることにした。 アフォーダンスを一言でまとめるなら「環境が与えるもの」ということで構わないのだろうが、その言葉の意味するところの模糊とした感じは何だろう。顔は判っているのに名前の思い出せない役者。十年前に転居した時の電話番号。マンションが建つ前にそこにあった筈の建物。そんな不確かさでアフォーダンスが存在している。 確かに存在した筈の過去と違いアフォーダンスはそこかしこにあり続ける。作者が語るようにアフォーダンスを言葉で表現するのは難しい。 机に腰を下ろした途端に机は我々に座ることをアフォードするのだ。やはりよく判らない。
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