ショコラ・ランキング の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先日『東京ショコラブック』という本を見た。ショコラ(チョコレート)専門店のみならず、パティスリー(洋菓子屋)も含め、扱われているショコラに焦点を絞って紹介していた。この「ショコラ視点」での紹介が新鮮だった。スイーツ好きでありながら、チョコレート自体には興味を持っていなかったからだ。 チョコレートというと真っ先に思い浮かぶのは、大手菓子メーカーの作る板チョコやチョコ菓子。あとはチョコレートを使ったケーキやパフェ、アイスクリームくらい。最近では市民権を得たとはいえ、高級ショコラショップの手掛ける、ひと口サイズのボンボンショコラは、貰ったから食べたという程度。買ってまで食べようとは思っていなかった。頂戴した高級な「ボンボンショコラ」を食べたときに、価格につり合うほどの感動がなかった。それが興味を抱かなかった原因。 ところが、ある日、チョコレートケーキの旨いものに当たって気付いた。 旨いものとそうでもないものの違い? それは、材料となるチョコレートの違いが大きいのではないか。そう思ったとたん、俄然興味が湧いてきた。 それで本書(データは2004年現在)。 著者の畑博之さんは「ショコラ愛好者クラブジャポン」の会長。これまでに食べた「ボンボンショコラ」はおよそ9万粒だそうだ。1日10粒を25年間食べてきたというから驚く。 クラブは、有名なパリのショコラ愛好者クラブの日本支部として発足、のちに独立した。会員は650人。 本書はタイトル通りのランキング本。 クラブ会員がすべて試食した上で採点、その上で選んだ珠玉のボンボンショコラをズバリ紹介している。 「日本国内で買えるベスト30」と「世界のベスト30」 いずれも何万粒の中から選ばれた30粒である。 ダブるものもあるが、諸々の事情から「世界のベスト30」が世界最高峰の30ということわり書きがある。 本書を読めば、当然食べたくなる。どこに買いに行けばいいか? 答えは東京「銀座」。銀座には、専門店や、ボンボンショコラを扱うパティスリーが優に20店を超す。 「日本国内で買えるベスト30」の8割がたが銀座で手に入りそうだ。こんな街は世界でも稀。ショコラの本場パリに勝るとも劣らない。 と、ここまで書いてきたが、実は私がいちばん食べたいのは、紹介されている「ボンボンショコラ」ではない。ターゲットは、ショコラケーキやエクレール・ショコラ、あるいはブラウニーなどの焼き菓子。ショコラ・ランキング上位の店が提供しているそういうチョコレート菓子はきっと旨いに違いない、と思ったのが本書を読むきっかけだった。 私個人のスイーツ・ランキングでは、プチガトー(生ケーキ、もちろん洋菓子)がこれまでずっと1位なのである。
Posted by
20110105読了。 今まで9万粒ものボンボンショコラを食べてきた著者らが選ぶショコラのランキング。 ピエールマルコリーニは人気。
Posted by
- 1