ギリシア・ローマ時代の書物 の商品レビュー
書が、木片だった時代、石だった時代や、巻子本という巻物になった時代、冊子という形が表れ、次第にそれが主流になった時代、書を書き写す役割がいたこと、読書の形は最初は音読が主流だったこと、朗読というパフォーマンスの存在、書を焼くこと、図書館の存在、などなど、さまざまな観点から古代の書...
書が、木片だった時代、石だった時代や、巻子本という巻物になった時代、冊子という形が表れ、次第にそれが主流になった時代、書を書き写す役割がいたこと、読書の形は最初は音読が主流だったこと、朗読というパフォーマンスの存在、書を焼くこと、図書館の存在、などなど、さまざまな観点から古代の書物について書いてありました。勉強になります。 いちばん気に入ったエピソードは、冊子の時代で、まだ文字が手書きだったとき、ある教師が文字の小ささをたいへんいとしんでいて、それが盗まれたときにはたいそう悲しみ、またそれが手元にもどってきたときにはとても幸福そうにしていたというお話。
Posted by
西欧のいわゆる「昔」の本って、今みたいな冊子の形だったのか、それとも巻物形式なのか? 仮に巻物形式だったとしたら、何で今みたいな冊子形式が主流になったんだ? 書物の材質は何?やっぱりペンとかインクで書いてたの? 一部業界では有名な、アレクサンドリア公共図書館。蔵書はどんな風に管理...
西欧のいわゆる「昔」の本って、今みたいな冊子の形だったのか、それとも巻物形式なのか? 仮に巻物形式だったとしたら、何で今みたいな冊子形式が主流になったんだ? 書物の材質は何?やっぱりペンとかインクで書いてたの? 一部業界では有名な、アレクサンドリア公共図書館。蔵書はどんな風に管理されて、読むときはどうしていたんだろう? …というような疑問の数々に、とてもわかりやすく答えてくれる本。今までここまで西欧方面の書物について、物理的な面から詳しく説明してくれた本はなかった。 ファンタジーやラノベのディテールにこだわりたい人にもおすすめ。 ただし値段が高い。それだけがとても残念。
Posted by
- 1