火の国の城(下) の商品レビュー
残り数ページで大坂の陣まで行かないのかなと思ったら、そこは簡単な描写で終わってしまいましたね^_^ 最後は丹波大介が往年の敵を倒します。スッキリしました。 「夜の戦士」から「火の国の城」まで、それぞれが独立した物語なのですが、綿密に計算されたような連作歴史物語になってて、そのスケ...
残り数ページで大坂の陣まで行かないのかなと思ったら、そこは簡単な描写で終わってしまいましたね^_^ 最後は丹波大介が往年の敵を倒します。スッキリしました。 「夜の戦士」から「火の国の城」まで、それぞれが独立した物語なのですが、綿密に計算されたような連作歴史物語になってて、そのスケールの大きさに感動しました。 面白かったです。
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継父遺品。池波作品の中でも特に読み易い忍びモノ。ノッケからテンポも上々 スルリと読破出来る。けれども もしも彼等に超人的完璧無比な働きを期待するなら一寸注意は要るやも知れぬ:主人公自ら 私事から仲間を死に追いやるという失態を演じて隠さない。情に負け 色に負け 窮地に嵌り 仲間を巻...
継父遺品。池波作品の中でも特に読み易い忍びモノ。ノッケからテンポも上々 スルリと読破出来る。けれども もしも彼等に超人的完璧無比な働きを期待するなら一寸注意は要るやも知れぬ:主人公自ら 私事から仲間を死に追いやるという失態を演じて隠さない。情に負け 色に負け 窮地に嵌り 仲間を巻き添えに戻って 尚赦される――機械的/サイボーグ的忍者とは正反対の 謂わば “池波忍者” の特質が色濃く著された作品と言えよう。熊本城が清正の精神の象徴として作品の根底に静かに横たわる様は いつもながらの安定感にて美事。
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