ルネサンスの歴史(上) の商品レビュー
語り口が面白い、ルネサンス期のイタリアに着いて平易に万遍なく解説されている。ルネサンス礼賛一辺倒じゃないところがまたよし
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凄く読みやすく、わかりやすくて、あっという間に読んでしまいました。知らない人物もよくわかるように書かれていて、この時代の入門書としてもおすすめです。や
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ルネサンス、といえば私にとっては外国の遠い昔のお話ですが、筆者にとっては自国の歴史。軽やかな文体にかかわらず、上巻でのルネサンスの文化に対する賞賛、「祖国の父」ダンテに対する文章は、肌がヒリヒリするほどの高揚を感じさせます。
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教会のイデオロギーに支配された時代。イタリアの政治的混乱が伝わってくる。 教皇とはもっと信仰心が厚く、「聖人」という感じの人物がなるものだと思っていた。 人物についてはずいぶん踏み込んだ描写がある。信じるには怪しいところもあるが、おかげで鮮明さが増している。単なる歴史上の人物で...
教会のイデオロギーに支配された時代。イタリアの政治的混乱が伝わってくる。 教皇とはもっと信仰心が厚く、「聖人」という感じの人物がなるものだと思っていた。 人物についてはずいぶん踏み込んだ描写がある。信じるには怪しいところもあるが、おかげで鮮明さが増している。単なる歴史上の人物ではない。 高校で世界史を習ってすぐに読むと、とても楽しめると思う。 また、イタリア人はやっぱりロマンスが好きなようで、どの人物も愛人作りまくり、子供作りまくり。その描き方も面白い。 表紙は堅苦しいが、非常に軽快で面白い内容だった。訳もよかった。
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ルネサンス期の通史。イタリアを中心に、人物に着目して列伝体で描く。主要な王・皇帝・教皇・芸術家・人文主義者などを網羅し、軽妙な語り口で読者を飽きさせない。人物を追っていると自然にルネサンスの流れが頭に入ってくる。 上巻は新大陸発見(1492年)まで。
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ルネッサンス時代に興味があるなら絶対にお薦めする一冊。 翻訳元はイタリアで大ベストセラーになった「みんなのイタリア史」的な歴史本。学術書というより、一家に一冊みたいな親しみやすさのおかげで増刷に増刷を重ねていて、どうやら余りの売れ方に同業者というか歴史学者に相当やっかまれたらしい...
ルネッサンス時代に興味があるなら絶対にお薦めする一冊。 翻訳元はイタリアで大ベストセラーになった「みんなのイタリア史」的な歴史本。学術書というより、一家に一冊みたいな親しみやすさのおかげで増刷に増刷を重ねていて、どうやら余りの売れ方に同業者というか歴史学者に相当やっかまれたらしい。ということが、わざわざ翻訳されている原書版の刊行の言葉に書かれていた。 わかりやすく面白いという点では他の本の追随を許さない、と思う。 訳者である藤沢道郎さんの名訳もあるのだろうけれど、読者を飽きさせない話題の選び方と歯に衣着せぬバッサリ断言型の文章が頼もしい。 下巻の方は上巻に居並ぶルネッサンスの偉人巨人の華々しさに比べると、宗教改革がメインのせいかちょっと暗く沈んだ雰囲気だけれど、それだって無味無臭な歴史書に比べれば数段の面白さで描写されている。 訳者藤沢さんの著書『物語イタリアの歴史』も面白いけれど、かなりの数のエピソードがこの本からの引用に拠っていたりするのだ。
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教皇の存在によりイタリアは分割され続けたという視点はおそらくイタリアの歴史家にしか 持ち得ないアイデンティティであり、やはりそれが、ルネサンス(または12〜13世紀の都市国家群)の 原動力となったことがよく解かる。ダンテやマキャヴェリに焦点を当てたのも的を得ている。 中世のイタリ...
教皇の存在によりイタリアは分割され続けたという視点はおそらくイタリアの歴史家にしか 持ち得ないアイデンティティであり、やはりそれが、ルネサンス(または12〜13世紀の都市国家群)の 原動力となったことがよく解かる。ダンテやマキャヴェリに焦点を当てたのも的を得ている。 中世のイタリアは国内の本では解かり難いのでとても参考になった。
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芸術の隆盛の沸騰点は結局どこだったのか、と探っていたらやっぱりここらへんの時代にぶちあたったので読んだけど、さっぱり興味沸かず。
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