マイ・ロスト・シティー の商品レビュー
最初期の作品と晩年の作品が載せられている。 所期の作品よりも晩年の作品の方が好きだ。 初期の作品に用いられているモチーフ(産まれた土地に根差した人格とそこから生じる違和感)よりも、後期の作品のモチーフ(都会の中の孤独)の方が好きだからだろう。 どちらも普遍性を持つものではあるが、...
最初期の作品と晩年の作品が載せられている。 所期の作品よりも晩年の作品の方が好きだ。 初期の作品に用いられているモチーフ(産まれた土地に根差した人格とそこから生じる違和感)よりも、後期の作品のモチーフ(都会の中の孤独)の方が好きだからだろう。 どちらも普遍性を持つものではあるが、現代の都市部に生きる人間が抱えてしまわざるを得ない喪失感が、後期作品に如実に表れている。一世紀前にこのような感覚が描かれていることに驚かされる。
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