イスラームの人間観・世界観 の商品レビュー
註も多くかなり突っ込んだ内容で初心者にはやや難しいと 思われる。イスラーム研究、あるいはイスラームと他の 宗教の比較に関しての短めの論考を集めた感じで、断片的な 印象が強いが、イスラームについて、そしてこれからの宗教 のあり方について実に示唆に富む書であった。
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塩尻和子『イスラームの人間観・世界観 -宗教思想の深淵へ』筑波大学出版会、読了。本書は比較宗教学、古典期イスラーム神学研究の第一人者が、ユダヤ教・キリスト教との関わりを踏まえながら、その普遍的な人間観、世界観を明らかにする一冊。異文化理解の一助となると共に認識を新たにする。 第1章「イスラームの人間観と自然観」。葬送儀礼や環境倫理等々本書で初めて知ることは多い。2ー4章ではイスラーム神学を取り扱い、5章では他宗教との関係を論じ、高邁な宗教的理想を掲げる経典の宗教の協働が平和への鍵と論じる。
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