マグマ の商品レビュー
弱さへの甘受と想像への意思。
真山作品に共通する「取材力」をこの作品でも感じます。現実の社会でも起きそうな問題、いや実際に起きている問題を背景に、様々な人間模様が描かれる。専門的な分野も、一般読者には難しくとも丁寧に抜けることなく書かれていて、ホントに感心しました。あっという間に読み終われる作品です。
浦井正浩
読後にエネルギーが沸いてくる一冊
地熱発電をめぐって、いろいろな思惑が交錯するストーリー。 会社を建て直したい主人公、地熱発電に命をかける研究者、利権目あての政治家。 絶体絶命の状況を打開していく主人公たちのエネルギーに熱くなれる一冊。
valueinnovation
この作者の作品は初めて読みましたが、経済が絡んだ難しい内容のはずなのに非常に読みやすかったです。 個人的にエネルギー問題に着目していて、本作のことを知ったんですが、それらの問題についてもリアリティーがあって興味深かったです。
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311の前にこのような原発反対・地熱発電の成功を書いていたこと自体、真山氏の先見の明を感じる。真山氏の本を初めて読んだが、政治・エネルギー・環境ビジネスを色々な角度から切り込んでいて実に面白かった。プルサーマル・高速増殖炉・採算性の無さ(地熱発電)・高温岩体発電・再生可能エネルギ...
311の前にこのような原発反対・地熱発電の成功を書いていたこと自体、真山氏の先見の明を感じる。真山氏の本を初めて読んだが、政治・エネルギー・環境ビジネスを色々な角度から切り込んでいて実に面白かった。プルサーマル・高速増殖炉・採算性の無さ(地熱発電)・高温岩体発電・再生可能エネルギー・地球との共生・六ヶ所村・環境問題との戦い・退路を確保・地球のためそして日本のために仕事をせよ・
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・あらすじ 電気とお金と策略のなかで頑張るキリッとした女性。 ・かんそう いいね。強気な女性。弱者の追い詰め方。非道さに痺れる。なんで地熱発電しないん?
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2014.7.24ー54 原発に関わる電力会社と利権の絡みがよく描かれている。原発に代わるエネルギービジネスが、この小説のように政治指導で進むことを願いたい・・。
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原子力発電に固執する政府、事故を隠蔽する電力会社など3・11前にここまで具体的に描いて警告していた作品。
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2005年に書かれた小説だが、原発の問題点と地熱発電を取り巻く環境は、3.11以降も全く変わっていないことがわかる。「歴史に名を残す為に原発ゼロ」を検討する首相が現れることを予言している箇所には驚いた。この人の作品は本当に面白い。
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東日本大震災より前に、外圧、マネーゲーム、政治と電力という構造を描いた小説。 発表当時はいざしらず、今多くの人が思うような政治と電力の関係、電力会社の態度といったものが現れて驚きです。図らずも、そういう構造を断片的にでも知ってしまった状態で読むと、フィクションとも思えないほどで、...
東日本大震災より前に、外圧、マネーゲーム、政治と電力という構造を描いた小説。 発表当時はいざしらず、今多くの人が思うような政治と電力の関係、電力会社の態度といったものが現れて驚きです。図らずも、そういう構造を断片的にでも知ってしまった状態で読むと、フィクションとも思えないほどで、また一方で、原子力以外のエネルギーであっても、利権で曲がっていくということを十二分に示唆しています。
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↓を読んで頂けたら嬉しいです。 http://ameblo.jp/yomuyomunovels/theme-10048576191.html
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