東京裁判(上) の商品レビュー
戦勝国が敗戦国を裁く国際軍事裁判の欺瞞。裁判条例に従って戦犯を裁くという形式だが、新たな罪を創出(捏造?)して訴追することで文明人たろうとする野蛮な欧米人たち。結局は国家の怨みを晴らす口実なのだ。それが証拠に世界から戦争は無くならかったし、その戦争の解決手段として国際軍事裁判が開...
戦勝国が敗戦国を裁く国際軍事裁判の欺瞞。裁判条例に従って戦犯を裁くという形式だが、新たな罪を創出(捏造?)して訴追することで文明人たろうとする野蛮な欧米人たち。結局は国家の怨みを晴らす口実なのだ。それが証拠に世界から戦争は無くならかったし、その戦争の解決手段として国際軍事裁判が開かれたとは管見にして知らない。A~C級戦犯という言葉は、A級が最重大容疑犯かと誤解していた。
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日本が裁かれた国際裁判に関するドキュメンタリーで、不謹慎かもしれないが、面白く読めた。上巻は敗戦から、東条大将の自決未遂、戦犯の定義、昭和天皇とマッカーサー元帥との会談、裁判の開廷、皇帝溥儀の喚問、裁判長と主席検事の対立までを描く。ニュールンベルグ裁判よりも遥かに時間を要したのは...
日本が裁かれた国際裁判に関するドキュメンタリーで、不謹慎かもしれないが、面白く読めた。上巻は敗戦から、東条大将の自決未遂、戦犯の定義、昭和天皇とマッカーサー元帥との会談、裁判の開廷、皇帝溥儀の喚問、裁判長と主席検事の対立までを描く。ニュールンベルグ裁判よりも遥かに時間を要したのは言葉の壁であることはなるほどと思った。マッカーサーが昭和天皇を「自然そのままの純粋な、善良な方」と評したのは印象的。作品そのものは私見を極力除いてあるので、わかりやすルポルタージュとなっている。
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法律は門外漢であるが、「国内法で戦争責任を問うのなら、まだわかるが、国際裁判で、しかも勝戦国が敗戦国の責任者を裁くというのは、法律的にはバカげた話になりますよ」や「いわば、法廷はマッカーサー総司令部の一部局といわんばかりであり、東京裁判は法理にしたがう法廷ではなく、行政処分をおこ...
法律は門外漢であるが、「国内法で戦争責任を問うのなら、まだわかるが、国際裁判で、しかも勝戦国が敗戦国の責任者を裁くというのは、法律的にはバカげた話になりますよ」や「いわば、法廷はマッカーサー総司令部の一部局といわんばかりであり、東京裁判は法理にしたがう法廷ではなく、行政処分をおこなう役所だと告白したにひとしい。」のような記述に出会うと、すごく納得してしまう。
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