ある英人医師の幕末維新 の商品レビュー
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1985年刊、W・ウイルスは北アイルランド出身の英国人医師。幕末から維新初期まで日本の英国領事館付きで、その後、薩摩内の西欧型病院創設に従事した、本書は彼の送付した書簡等を検証した書。戊辰戦争の従軍時の見聞も記録し。非常に細々した点も記載する一方、英国関連事件は(生麦事件・薩英戦争等)英国側から見た記録として意義深い。特に、武士による英国領事館襲撃に恐怖する関係者の模様は実に生々しい。明け透けな、時に侮蔑的な日本人評も含まれ、虚飾は排された正直な内容かと。明治初期の陸軍病院・売春状況の報告書も包含。
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