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悪魔のいる文学史 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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19世紀フランスの神…

19世紀フランスの神秘主義者の人物伝。なじみのない人物ばかりだったので最初は取っ付きにくかった

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澁澤龍彦の奥さんであ…

澁澤龍彦の奥さんである龍子氏による回想録を読んだ。龍彦の文章から感じる孤高のとっつきにくさとは別の、愛すべき人柄が伝わってくる。257Pにはビベルスタイン筆のサド公爵の肖像がある。悪魔とメリジェーン、牧神たちに囲まれた公爵の肖像は、僕の中での澁澤龍彦のイメエジと酷似しているのであ...

澁澤龍彦の奥さんである龍子氏による回想録を読んだ。龍彦の文章から感じる孤高のとっつきにくさとは別の、愛すべき人柄が伝わってくる。257Pにはビベルスタイン筆のサド公爵の肖像がある。悪魔とメリジェーン、牧神たちに囲まれた公爵の肖像は、僕の中での澁澤龍彦のイメエジと酷似しているのである。

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フランス文学について…

フランス文学について。あまり知らないことばかりだったので、勉強になりました。

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今でも人気のある澁澤…

今でも人気のある澁澤龍彦。ゴシックな世界へ誘われます。

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2024/11/24

「スターあるいはカシオペアのψ」のあらすじで完全にSFに心掴まれてしまったので次はヴェルヌを読むことにした。 「カシオペアのψ」はレーモンクノーの書いたあらすじしか残っておらず、デフォントネーの原本は無いみたいだし。 カバノンの、「料理女のための小説」は、「主人公はいくら恋や女...

「スターあるいはカシオペアのψ」のあらすじで完全にSFに心掴まれてしまったので次はヴェルヌを読むことにした。 「カシオペアのψ」はレーモンクノーの書いたあらすじしか残っておらず、デフォントネーの原本は無いみたいだし。 カバノンの、「料理女のための小説」は、「主人公はいくら恋や女と戯れても、一向にドラマティックな偶発事が起こらないのだ」という、まるで尾崎翠で、とても好き。 恋愛至上主義の21世紀日本で1番反抗的な作品と言えそう。 金原瑞人さんが、サド侯爵の作品を巡る話を翻訳してて、ここ最近訳したもので1番面白いと書いていたので読んでみよう。 面白いのはモナリザをジョコンダと訳したところに時代を感じる。60年代にはまだ日本での呼び名が決まっていなかったのか、あえてイタリア風にしたのか。 「さしずめ現在ならば、サン・ジェルマン・デ・プレの実存主義酒場に屯する詩人たち、といったところであろう」60年代ですね!素敵。 薔薇十字会とカルメル会の呪い合戦は陰陽師みたいでわくわくしました。東洋文化の影響なのかな。蝋人形だって、ひとがたみたいでしょう? ルートヴィヒ2世といえばエリザベートのいとこだっけ。藤本ひとみの本に出てきた記憶がある。

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2010/10/13

西洋文学の歴史は悪魔抜きでは語れない。 人間はアナロジーによって多かれ少なかれ神の行為をする。だから、人間における神の概念は、常に人間を無限の神とする無限人のそれである。 ギリシャやローマの全歴史を見渡しても、高福を乱すことができないので自殺したという例はただのひとつもない。 私...

西洋文学の歴史は悪魔抜きでは語れない。 人間はアナロジーによって多かれ少なかれ神の行為をする。だから、人間における神の概念は、常に人間を無限の神とする無限人のそれである。 ギリシャやローマの全歴史を見渡しても、高福を乱すことができないので自殺したという例はただのひとつもない。 私は零世に堂々と、すべての人間が自然から授けられた特権、自分で自分の始末をつけるという特権を行使するにすぎないのだ。 自分の夢を実現することができあので、自殺をする、世の多くのロマン主義的魂の青年と彼のあいだには、共通なものはなにもない。

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2009/12/28

2009/12/24八勝堂書店で購入:300円 2009/ 私の好きな本屋で購入しました。 エリファス・レヴィ Eliphas Levi グサヴィエ・フォルヌレ ペトリュス・ボレル Petrus Borel ピエール・フランソワ・ラスネール 小ロマン派群像 シャルル・ラッサイー...

2009/12/24八勝堂書店で購入:300円 2009/ 私の好きな本屋で購入しました。 エリファス・レヴィ Eliphas Levi グサヴィエ・フォルヌレ ペトリュス・ボレル Petrus Borel ピエール・フランソワ・ラスネール 小ロマン派群像 シャルル・ラッサイー フィロテ・オネディ エミール・カバノン デフォントネー エルヴェ・ド・サン・ドニ侯爵 ・夜を昼に還元することなく夜のままに生き抜いていこうとする夢操作の研究。人間は文明の発展に伴い、夜に火を持ち込み昼を肥大化させ夜を細らせたが、夜の中で自己実現を図り夢を夢のままに生きていこうとした。夜の語るところに耳を貸そうとした。→ユングの夢研究。夢自体の持つ目的論的側面を強調。予知、創造など含むそれ自体の多様な価値と昼との因果関係を超えた個別化への行程を示すもの。 シャルル・クロス ジョセファン・ペラダンとスタニスラス・ド・ガイタ侯爵 モンフォコン・ド・ヴィラール シニストラリ・ダメノ サド侯爵 ザッヘル・マゾッホ アンドレ・ブルトン

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2011/07/19

天使の勉強は、少ししたことがあるけれど(どんな勉強だ?),悪魔については……。この『悪魔のいる文学史』から、発展してそれぞれの作品を読んでみよう、という気になる。「猥褻の度合いは…(中略)…はるかに高く、うまく翻訳してお目にかける自信ががないので、心苦しいけれど原文で示すことにす...

天使の勉強は、少ししたことがあるけれど(どんな勉強だ?),悪魔については……。この『悪魔のいる文学史』から、発展してそれぞれの作品を読んでみよう、という気になる。「猥褻の度合いは…(中略)…はるかに高く、うまく翻訳してお目にかける自信ががないので、心苦しいけれど原文で示すことにする」という、トリスタンとイゾルデの数行の詩句もあります。辞書を引いてみたけれど……。

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2009/10/04

ただのポエムでした。 けして詩は嫌いじゃないけど、「所詮は、寂しい人が心の隙間を埋めるだけの手段だ」ってばっちゃが言ってた。 哲学はあまり好きじゃないです。オカルトと混ぜると、大嫌いです。 “悪魔”に吊られて買った、と言ったら「日本語は、主語が一番最後に来るんだよ」って教えても...

ただのポエムでした。 けして詩は嫌いじゃないけど、「所詮は、寂しい人が心の隙間を埋めるだけの手段だ」ってばっちゃが言ってた。 哲学はあまり好きじゃないです。オカルトと混ぜると、大嫌いです。 “悪魔”に吊られて買った、と言ったら「日本語は、主語が一番最後に来るんだよ」って教えてもらった。ばっちゃに!

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2009/10/04

小ロマン派、神秘家、エロティシズムの哲学者たちの文学エッセイ。なかでもラスネールのエピソードは絶品。同じラスネールの話を扱った桐○操とは雲泥の差がある。

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