自由軌道 の商品レビュー
古典的なスタイルのS…
古典的なスタイルのSFですが、作者が丁寧に作り込んでおり充分に楽しめる作品になっています。SF初心者に向いた小説ですが、エンジニア的な工学SFなので理数系読者には喜ばれるでしょう。
文庫OFF
何も考えず、確認もしないでヴォルコシガンものの続編と思って購入し、始めの数ページを読んで、これは違うのか、と気付いた。 とはいえ、まあビジョルドだし外れはないか、と気を取り直し、前半のちょっとエグめな展開に軽く引きつつ読み進めた。 中盤以降はさすがのビジョルド節で、ぐいぐい...
何も考えず、確認もしないでヴォルコシガンものの続編と思って購入し、始めの数ページを読んで、これは違うのか、と気付いた。 とはいえ、まあビジョルドだし外れはないか、と気を取り直し、前半のちょっとエグめな展開に軽く引きつつ読み進めた。 中盤以降はさすがのビジョルド節で、ぐいぐい引き込まれつつ読了。 山岸真氏による解説で、本書が「オーソドックスなSF」と書いているけど、前半のエグさはちょっと「オーソドックス」というカテゴリィからは外れちゃってる気がする。一見さんがこれを読んだら、中盤まで読み進められんのちゃうかな。そうでもないのかな。 とはいえ、卓抜したアイディアと魅力的なキャラクタ造型、そしてストーリィテリングの巧みさは流石ビジョルド。 後半、次から次へと主人公達に襲いかかる大問題の数々と、それらを冷や冷やながらも躱していく怒濤の展開は、読者を夢中にさせる魅力に充ちていることは間違いない。 ビジョルドの作品は、とても「真っ当なSF」だと思う。 そういう意味では、山岸氏の「オーソドックスなSF」という評もあながち的外れではないのかも。 設定の奇抜さや展開のエグさはありつつも、「テクノロジィ」に対するビジョルドの真摯な姿勢が行間から伝わってくるおかげで、「そういうもの」が好きな読者は物語への信頼を損なうことなく先へ先へとページを繰っていくことができる。 読者への誤魔化しのない、しっかりとした論理に基づく科学技術の描写がSFというジャンルを底支えする非常に重要なファクタである以上、そこが疎かにされないビジョルドの作品が詰まらないはずはないという事なのだろうね。
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わけあって自宅の大掃除をした。見なかったことにしたくなるくらいの積読の山を一日がかりで整理したところ本書を発掘。このほかにも沢山の本が私に読まれるのを待っている。…すまなかった。これからは心を入れ替えて、一冊でも多くの本を読むべく、電車の中ではスマホなんか絶対に手に取らないぞ、と...
わけあって自宅の大掃除をした。見なかったことにしたくなるくらいの積読の山を一日がかりで整理したところ本書を発掘。このほかにも沢山の本が私に読まれるのを待っている。…すまなかった。これからは心を入れ替えて、一冊でも多くの本を読むべく、電車の中ではスマホなんか絶対に手に取らないぞ、と誓う年末であった。 でもって、本書の感想。 さすがビジョルド。SFらしいSF。つか、SFじゃなきゃ書けないお話。後味もよい。 本当にこんなに長いこと放置しておいてごめん。
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久しぶりのSF。満足 苦労のことなんか考えるのはよそう。それは生きている証拠なんだ。ずっとつきあっていくことになる。これからも
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図書館で借りました。面白かったです。 後書きにもありましたが直球でSF、と言う感じがしました。ただ好き嫌いはあるかなあとも思いましたが。 個人的に遺伝子操作の観点からこういう亜種人類を作り上げると言う倫理観が抜けていたのでその辺りが気になりました。良いのか?そんなんで?と言...
図書館で借りました。面白かったです。 後書きにもありましたが直球でSF、と言う感じがしました。ただ好き嫌いはあるかなあとも思いましたが。 個人的に遺伝子操作の観点からこういう亜種人類を作り上げると言う倫理観が抜けていたのでその辺りが気になりました。良いのか?そんなんで?と言うような。そして解決方法が何となくあっという間に出てきたので変な話ですがこの解決だったからこういう人たちが出てきたのではないか?などと後ろから本を読んでいるような気になりました。後、ブルースさん?はちょっとお間抜けすぎですね。 と、気になる点はありましたが面白く読みました。 でももう少し4本腕の彼らの内面に踏み込んでみたら面白かったのになあと思いました。後、タイトルがなんかなあ…。意訳でも良いからもう少し魅力的なタイトルにしたら良いのにな、と勝手ながら思いました。この方の他の作品のタイトルも何となくあまり魅力的じゃない気がするのです。
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すげぇ面白い!! この一言に尽きる! エゴイストの出世主義のむかつく上司以外の全員が、作品の最初と最後では大きく違う! 何が違うって、人間的に成長していくのさ! 開拓物の好きなまるたとしては、これは開拓前夜と呼ぶべきかもしれん! ある集団が必要に迫られて危機を脱し、生延びるために...
すげぇ面白い!! この一言に尽きる! エゴイストの出世主義のむかつく上司以外の全員が、作品の最初と最後では大きく違う! 何が違うって、人間的に成長していくのさ! 開拓物の好きなまるたとしては、これは開拓前夜と呼ぶべきかもしれん! ある集団が必要に迫られて危機を脱し、生延びるために旅立つまでを描いているのさ。時間と技術と精神革命の必要な難事を可能にするのは健全な生存本能なのだ!うっとり〜
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バイオテクノロジーの実験で生まれた4本腕の子供たち。だが、このプロジェクトが廃止されることによって、子供たちを破棄せよとの命令がくだるが…。 設定、キャラクター、ストーリーのどこを取っても上出来。面白かった。
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