魔法株式会社 の商品レビュー
ハインライン強化月間。戦前に一旦断筆する直前の中編2作。 生まれつき筋力が弱かったウォルドゥは、自分が便利になるようにと数々の発明をする。ある日、会社の危機と訪ねてきたのは、その特許を横取りした会社の技術者だった。突然動かなくなり、航空機の墜落の原因となったアンテナは、異界のエ...
ハインライン強化月間。戦前に一旦断筆する直前の中編2作。 生まれつき筋力が弱かったウォルドゥは、自分が便利になるようにと数々の発明をする。ある日、会社の危機と訪ねてきたのは、その特許を横取りした会社の技術者だった。突然動かなくなり、航空機の墜落の原因となったアンテナは、異界のエネルギーを得ることで永久に動くことに気づいたウォルドゥは…。 2作とも、魔術(異界)と現代の社会や技術の融合というキーワードで書かれている。魔術と科学(ウォルドゥ)、魔術と政治(魔法株式会社)。いずれも非常に身近な現象や身近な政治のゴタゴタに、当たり前のように魔術を組み合わせており、未だに斬新な着眼点と言える。 ウォルドゥは、まあ人気のある作品のようだが、もう一作の表題作も非常に新鮮で面白い。もしも今ある社会が、実は魔法抜きでは何も成り立たないとしたら、そこの元締めを悪魔が牛耳ろうとしていたら。 しかしながら、星を1つ減らしたくなるのは、1作目の「異界」2作目の「魔界」の描写がいすれもフワッとわかりにくいのだな。書いている人も、訳している人も、なんか解ってはいないけど、そこは勢いなので許してほしいというような描写になっており、どうしても失速する。そこから永久のエネルギーを得たり、悪魔を退治したとして、メカニズムとその後のことが納得行かないままである。 とはいえ訳も素晴らしく、自然に理解のできる内容であろう。電子書籍も出ているようなので、ハインラインの中でもおすすめの作品ではないだろうか。若干読みにくいけどね。
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ウォルドウは気にいった 表紙 5点佐藤 弘之 展開 5点1950年著作 文章 6点 内容 640点 合計 656点
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- ネタバレ
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ハインラインにしては珍しい ファンタジー色が強い作品が 収められています。 それが表題作です。 この作品は割とコメディテイストでしょうか。 魔法がビジネスとして成り立つ世界で、 あるものの会社のためにあっけなく 魔術師たちは生業の危機に見舞われる物語。 もちろん、主人公の商売も あがったり、 そしてそれを打開するために…? これともう1つの「ウォルドゥ」は 感動物語かもしれませんね。 自らを優越感の塊とした 一人の持病を持つ男が 一人の導師と出会い、変わっていくお話。 彼は最後には変化して行き… 冒頭がつながらないように感じますが よく読んでいけば、きちんとつながります。
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「ウォルドウ」と「魔法株式会社」の2編とも 面白かったです。 「ウォルドウ」はバリバリのSF路線かと思いきや、 魔法使いのジイサン登場!というのが気に入りました(笑) 「魔法株式会社」はファンタジィやビジネスや 政治やらが軽いタッチで描かれていて楽しかったです。
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