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百年の誤読 海外文学篇 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2017/09/07

国内版が面白く、当然海外版も大いなる期待を持ってトライ。さすが、期待を裏切りません。だいたいその文面からうかがい知れはするけど、五つ星で評価されているのが分かりやすくて有難い。二人揃って絶賛している作品なんて、オススメ熱もたっぷり伝わってきて、こちらも是非とも読みたくなるし、二人...

国内版が面白く、当然海外版も大いなる期待を持ってトライ。さすが、期待を裏切りません。だいたいその文面からうかがい知れはするけど、五つ星で評価されているのが分かりやすくて有難い。二人揃って絶賛している作品なんて、オススメ熱もたっぷり伝わってきて、こちらも是非とも読みたくなるし、二人の温度差があるときも、それはそれで面白い。実際読んでみたい作品がいっぱい見つかって、”そんなに読めるのかしら”って嬉しい悲鳴です。海外文学苦手、古典文学苦手、って二重苦の自分にとって、他に得がたいブックガイドであることは間違いないです。

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2013/02/10

2.10読了。対談形式のブックレビュー。エンタメからポストモダン系まで、選択がひろくてうれしい。サクサク読めるし、ツッコミが強烈で、楽しく読めました。 現代に行くに従って、採点が甘めな気がしたけど、同時代のものは酷評、というか価値の見定めが難しいということか。

Posted byブクログ

2011/11/03

1900年から2000年まで、10年ごとに10冊ずつ取り上げた書評。 21世紀に生まれた名作の数々を、二人の軽快な語り口を通して眺めることができる。 ただ、やっぱり原書にあたらないとな・・・とも思わせられます。 まあ最初に、「あらすじだけでわかると思うなよ」とちゃんと断ってありま...

1900年から2000年まで、10年ごとに10冊ずつ取り上げた書評。 21世紀に生まれた名作の数々を、二人の軽快な語り口を通して眺めることができる。 ただ、やっぱり原書にあたらないとな・・・とも思わせられます。 まあ最初に、「あらすじだけでわかると思うなよ」とちゃんと断ってありますが。 個人的にはこの中の100冊のうち10分の1程度しか読んでいなかったことに絶望しかけましたが、残りの人生の楽しみが増えたのでよかったこととします。

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2011/05/20

以前、日本版を呼んでとても面白かったので、海外版を読んでみました。 岡野宏文・豊崎由美、二名の書評家がそれぞれに、本の感想を述べ合うという形式。 その読書量には舌を巻くばかりですが、相変わらずのゆるさとフリーダムさがいいです。 でも、前回で慣れたのか、前ほど毒舌は鋭くなく、あまり...

以前、日本版を呼んでとても面白かったので、海外版を読んでみました。 岡野宏文・豊崎由美、二名の書評家がそれぞれに、本の感想を述べ合うという形式。 その読書量には舌を巻くばかりですが、相変わらずのゆるさとフリーダムさがいいです。 でも、前回で慣れたのか、前ほど毒舌は鋭くなく、あまり脱線もせずにきちんと作品紹介をしているように思いました。 「駄作が少なかったせい」とのことです。 それでもこの二人の着眼点は、本当にずばり真実を突いており、面白いです。 『失われた時を求めて』を、豊崎氏が「大いなるマザコン小説」と一刀両断にしたかと思うと、岡野氏はプルーストは「嘘を言っていない。間違いなく自分の時が失われた!」と言うなど、彼らにかかると、大作もかたなし。 この作品のセールスポイントは、「出てくる人物がみんな奇人」というところだそうです。 確かにそう聞くと、なんだか興味を持って、あの冗長な物語ももう一度読んでみたくなってくるものです。 セリーヌの『夜の果てへの旅』。著者名も署名も、響きはとてもきれいですが、その実はとんでもないもの。 タイトルの意味は、主人公が人類全体にとっての「夜の果て」まで旅した人物ということで、つまりは下層社会の悲惨な体験も何でもしている、というような含みがあるとのこと。 タイトル買いをして、読んでショックを受けた読者も多くいるのではないでしょうか。 またヘミングウェイには「氷山の理論」があり、その省略の美学はエズラ・パウンドから、単語を繰り返すトリッキーな文体はガートルード・スタインから学んだそうです。 彼独自のスタイルかと思っていましたが、やはり文章術には師がいたのですね。 以前、邦画であった『クロエ』。 なんとなく印象に残っていたところ、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』に、そのクロエの話が出てくると知り、チェックしてみようと思いました。 また、『海の上のピアニスト』に原作があることも知りませんでした。 日本文学編よりは、ぶっとんでいませんでしたが、二人の軽妙な語り口に、お堅い名作も身近に感じられるようになります。 笑いながらもいろいろな情報を得られて、ためになった海外文学紹介書でした。

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2011/04/24

言いたい放題、海外文学について、感想を話し合う。参加したい!こんなに読んでないけど。私も読んでみるかな、と思う本。

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2010/09/12

やっぱりこの方たちの書評本は、おもしろくてためになるー。 すごく、「あー、この本読んでみたい!!」て気にさせられて良いです。実際に読んでみたら、私には今一つ良さが分かんなかったりもよくするんだけど(笑) そういえば読んでて、トヨザキさんとはBLの趣味が違うんだな、と思った。竹宮好...

やっぱりこの方たちの書評本は、おもしろくてためになるー。 すごく、「あー、この本読んでみたい!!」て気にさせられて良いです。実際に読んでみたら、私には今一つ良さが分かんなかったりもよくするんだけど(笑) そういえば読んでて、トヨザキさんとはBLの趣味が違うんだな、と思った。竹宮好きの私からすると、ヘッセのあのスンドメっぷりがいいのに!あれ以上書いたらダメだよ!あれだけだから超萌えられるのにー!! そして、魔の山もそうとうのBLブンガクだと思うのに、そこはスルーなのか・・・おかしいな・・・。

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2009/10/07

20世紀の世界の文学作品を、10年につき10冊として、100冊選んで語り尽くす企画。2008年3月発行。 やや辛口で面白おかしく。 名作と言われてきた物が、今読み返す価値があるのか?といった観点で論じられます。 読んでない物でこれはというのがあれば読もうと手に取りました。セリーヌ...

20世紀の世界の文学作品を、10年につき10冊として、100冊選んで語り尽くす企画。2008年3月発行。 やや辛口で面白おかしく。 名作と言われてきた物が、今読み返す価値があるのか?といった観点で論じられます。 読んでない物でこれはというのがあれば読もうと手に取りました。セリーヌとか、読んでないな。 岡野宏文は55年生まれ、豊崎由美は61年生まれ。 どっちも五つ星に上げているのは「三人姉妹」「変身」「ユリシーズ」「アクロイド殺し」「燈台へ」「ガラスの動物園」「伝奇集」「うたかたの日々」「遠い声遠い部屋」「ゴドーを待ちながら」「時間割」「ブリキの太鼓」「アメリカの鱒釣り」「百年の孤独」「スローターハウス5」「めくるめく世界」「シャイニング」「ガープの世界」「薔薇の名前」「ヴァリス」… 面白そうな小品など読んでみたくなります。

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2009/10/04

読書欲を刺激してくれます。そして下の(註)がめっちゃ笑える。海外文学編だから訳についても書いてあるのも助かる。例えばケルアック『路上』について、旧訳をボロクソ批判してるけど青山南の新訳は良かったとかね。岡野さんと豊崎さんはSFとか推理小説とか、私の読まないもんも好きみたいで、そち...

読書欲を刺激してくれます。そして下の(註)がめっちゃ笑える。海外文学編だから訳についても書いてあるのも助かる。例えばケルアック『路上』について、旧訳をボロクソ批判してるけど青山南の新訳は良かったとかね。岡野さんと豊崎さんはSFとか推理小説とか、私の読まないもんも好きみたいで、そちらも読まねばと思った。いずれにせよ2人とも★5をつけてるもんは文句なしの名作なわけで、参考にさせていただきます。1番読みたくなったんはイタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』。あとカート・ヴォネガットのもん。『タイタンの妖女』だけじゃないのね。『アムステルダム』『灯台へ』『遠い声 遠い部屋』はしばらく読みたいと思っているものなので今年中には是非。

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2009/10/04

訳によって評価が変わるのはわかるけど、 どれがいいのかまで書いてあると良かったと思う。 一般人は複数の訳が出ていたら、複数の訳を読むということまでなかなか出来ないし。

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2009/10/04

読んでみたい本がたくさんありました。トヨザキ社長が勧めるなら、おもしろいかなと思わせる説得力がある。国内篇とちがって、ハズレが少ない。

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