ザ・ドロップアウト の商品レビュー

高崎ケン【著】

2010/02/28

カバーや帯のデザインから、今までの職業遍歴を面白おかしく描く、エンターテインメント性に溢れる小説化と思いきや。

オープニングから鬱々としたネガティブな展開がかなりの長きに渡って繰り広げられる。章ごとに今まで経験した仕事が1つずつ取り上げられているのだが、大半の章が救いの少ない終わり方を迎えている。それぞれの仕事の中でのプラスの側面ももう少し取り上げて欲しかったというのが正直な感想。最後に描かれる再生部分を際立たせて見せるための演出なのかもしれないけど･･･。