「作業」って何だろう の商品レビュー
本書は、作業科学という新しい分野の魅力的な入門書である。ページ数はあとがきを含めて105ページと短い。だからこそ、読者は細かな隘路に陥ることなく、読み通すことができ、「作業とは何か」について考えることができる。 作業科学は、作業という現象についてより深く考え、知識の体系化を目指...
本書は、作業科学という新しい分野の魅力的な入門書である。ページ数はあとがきを含めて105ページと短い。だからこそ、読者は細かな隘路に陥ることなく、読み通すことができ、「作業とは何か」について考えることができる。 作業科学は、作業という現象についてより深く考え、知識の体系化を目指す学際的分野である。本書の目的は、作業科学という新しい潮流に触れることにある。本書では、作業科学とは何を対象にした学問なのか、どのような背景で生まれ、大切にしている価値は何なのかが、平易な文章で述べられている。 作業科学は、作業的存在(occupational being)としての人間を研究する新しい社会科学の一分野として位置づけられる。本書を通じ、作業の主観的価値、作業の意味が文脈によって変化することが理解できる。作業とは何層にも積み重なった行為の現象であることがわかる。 作業という言葉は、どこか機械的な印象がある。しかし、その言葉には、実は深く豊かな世界が広がっている。本書の価値はそこにある。
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PT、理学療法士ですが未だにOTのしている事がいまいち解っていません。 多分この本は学生さんや、OTについて知らない方に向けて書かれた本だと思いますが、なるほどなぁと思いました。 それと同時に、PTとOTの分業というのが曖昧だと病院で働いていておもうのですが、OTの専門性や強...
PT、理学療法士ですが未だにOTのしている事がいまいち解っていません。 多分この本は学生さんや、OTについて知らない方に向けて書かれた本だと思いますが、なるほどなぁと思いました。 それと同時に、PTとOTの分業というのが曖昧だと病院で働いていておもうのですが、OTの専門性や強みを活かすというのはこういう事なのかと感じました。 OTって、やり方によってはとてもはちゃめちゃで面白い職業だと思います。
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