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武士道 要約版 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/01/29

武士道をまとめたものはそれまで無く、外国の方と新渡戸稲造の奥様に説明するために書かれたらしい。 なので読みやすい。(現代風に訳されているのはもちろんだけど) 武士道とは自分の怠惰な生活を戒めるものと思って覚悟をしていたが案外いまの生き方でも大丈夫だった。 そして意外だったのは...

武士道をまとめたものはそれまで無く、外国の方と新渡戸稲造の奥様に説明するために書かれたらしい。 なので読みやすい。(現代風に訳されているのはもちろんだけど) 武士道とは自分の怠惰な生活を戒めるものと思って覚悟をしていたが案外いまの生き方でも大丈夫だった。 そして意外だったのは、女性のあるべき姿を書かれている章と桜について書かれている章などあること。 それを読み奥行きある人だなぁと思った。 あと腹切りの章で驚いたのは"ハラは思考する場所でもある"と書かれていたこと。 今でこそ腸は第二の脳と言われているが、その当時から感覚としてあったんだなぁとびっくりした。

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2020/07/16

多様性を重んじ、新しい考え方が馴染みつつある昨今の社会において武士道というのは古臭いかもしれない。しかしながら「故きを温ねて新しきを知る」という言葉もある。 新渡戸稲造が海外の方から「なぜ日本は宗教的な教育がないのに道徳教育がなされるのか」の問いに悩み、海外に向けて書かれた一冊...

多様性を重んじ、新しい考え方が馴染みつつある昨今の社会において武士道というのは古臭いかもしれない。しかしながら「故きを温ねて新しきを知る」という言葉もある。 新渡戸稲造が海外の方から「なぜ日本は宗教的な教育がないのに道徳教育がなされるのか」の問いに悩み、海外に向けて書かれた一冊 120年経ち、昔の生活を忘れ日本人の考え方が変わる中、変わらず使い続けている言葉や考えに納得がいった。特に国内向けではない書籍の為、要約版は丁寧で優しい描写である

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2015/06/05

「一瞬前までの勇者にして礼儀正しい偉大夫はかくも無残に変わり果てたのだ。それは見るも恐ろしい光景であった。」(p109) 新渡戸稲造の著作『武士道』を、かなりわかりやすく簡潔に書いた本。以前原著を読んだ時、そのとっつきにくさに途中でやめてしまったので、こういう入門書みたいなものは...

「一瞬前までの勇者にして礼儀正しい偉大夫はかくも無残に変わり果てたのだ。それは見るも恐ろしい光景であった。」(p109) 新渡戸稲造の著作『武士道』を、かなりわかりやすく簡潔に書いた本。以前原著を読んだ時、そのとっつきにくさに途中でやめてしまったので、こういう入門書みたいなものはありがたい。かといってこれだけだと原著の本意も掴めないので、いずれは原著を読まないとなぁと思う。

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2013/04/29

昔、原著を読もうとして挫折しました。要約版を読んでみてやっとわかったのですが、字からイメージする武士道というよりは、日本人の道徳観がどのような要素で成り立っているのかを纏めたものです。1899年に書かれたのに、今読んでも新鮮です。

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2012/06/07

レポートのために読んだんだけど、読んで良かったなぁと思える本。 日本人で良かった! 武士道精神かっこよすぎる。

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2012/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チェック項目15箇所。戦闘におけるフェア・プレイ。仏教は運命に対する安らかな信頼の感覚、不可避なものへの静かな服従、危険や災難を目前にしたときの禁欲的な平静さ、生への侮蔑、死への親近感を武士道に与える。神道は主君に対する忠誠、先祖への崇敬、孝心を与える。武士道は知識のための知識を軽視した。知識は目的ではなく知恵を得るための手段である。義・・・人間が進むべきまっすぐで狭い道。勇気とは正しいことをすること。勇気の精神的側面は落ち着き。礼とは思いやりを目に見える形で表現すること。嘘をつくこと、ごまかしは等しく臆病とみなされた。武士道では個人より国がまず存在すると考えた。サムライは本質的に行動する人。武士道は足らざるを誇りにする。刀は忠誠と名誉の象徴。武士の理想は刀を抜かずに勝利すること。

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2011/12/10

「日本人が一度はどうしても読んでおきたい本」という、この本のオビにある通り、もっと早くこの本に出会っておきたかった、というのが読後の第一印象である。もっともこの本は「要約版」なので、非常に読みやすく、わかりやすく書かれているのだが、文庫でも多く出ているようなので、もう一度じっくり...

「日本人が一度はどうしても読んでおきたい本」という、この本のオビにある通り、もっと早くこの本に出会っておきたかった、というのが読後の第一印象である。もっともこの本は「要約版」なので、非常に読みやすく、わかりやすく書かれているのだが、文庫でも多く出ているようなので、もう一度じっくり読み進めたい。 大震災に際して海外メディアが舌を巻くほどの日本人の忍耐強さ。 これが本来、日本人にDNAとして残っている「武士道精神」に基づくものであった、と理解できる。日本人であって良かった、と誇れる一冊。

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2011/07/31

 『葉隠』の一節に「武士道とは死ぬ事と見つけたり」とある。この言葉があまりに有名になってしまったために、武士道のセントラルドグマであるといま現在でも多くの人から誤解されている。これ全く武士道の本質を表してはいないのだ。  新渡戸が『武士道』を書くきっかけになったのは、海外留学の...

 『葉隠』の一節に「武士道とは死ぬ事と見つけたり」とある。この言葉があまりに有名になってしまったために、武士道のセントラルドグマであるといま現在でも多くの人から誤解されている。これ全く武士道の本質を表してはいないのだ。  新渡戸が『武士道』を書くきっかけになったのは、海外留学の折、ある有名な法学者から、日本は宗教というものがないのなら、道徳教育はどうやっているのか?と尋ねられ、その問いに対する答えを自分はもっていないことを恥じたためである。つまり、日本はやはり、海外との違いを意識することでしか自己を認識できないという特徴は近代においては、顕著な特徴であったことがこうしたエピソードからも伺える。

Posted byブクログ