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リュパン対ホームズ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/03/23

「ルパン」シリーズの『ルパン対ホームズ』を読みました。 (創元推理文庫の正式なタイトルは『リュパン対ホームズ』です) クリックすると元のサイズで表示します 『バール・イ・ヴァ荘』に続く「ルパン」シリーズです。 本作、少年時代にも読んでいるはずなのですが、ほとんど記憶に残ってない...

「ルパン」シリーズの『ルパン対ホームズ』を読みました。 (創元推理文庫の正式なタイトルは『リュパン対ホームズ』です) クリックすると元のサイズで表示します 『バール・イ・ヴァ荘』に続く「ルパン」シリーズです。 本作、少年時代にも読んでいるはずなのですが、ほとんど記憶に残ってないので、初めて読むのと同じような感覚で楽しみました。 以下の二話で構成されており、いずれもパリを舞台に「ルパン」と「ホームズ」の一騎打ちを描いています。 1.金髪の婦人 (La Dame Bronde) 2.ユダヤのランプ (La Lumpe Juive) 「コナン・ドイル」に配慮してか、「ルパン」と「ホームズ」の勝負の結果は、 「公平に言って、勝者も敗者もなかった。どちらも等しく、勝利を主張できたのである」 と結論付けているものの、その経過や結果を鑑みれば「ホームズ」が自尊心を甚く傷つけられた形となっており、「ルパン」が優越感を味わえる内容となっていますね。 -----story------------- 百万フラン当選の宝くじの紛失とフランス王冠にまつわる伝奇的な青ダイヤの盗難に始まる一連の怪事件は、名探偵「シャーロック・ホームズ」が登場するに及んで、ついに「ルパン」対「ホームズ」の一騎打ち、フランス対イギリスの決戦の様相を呈するにいたった。 自らを国民的英雄ナポレオン皇帝になぞらえ、トラファルガーの復讐戦を自負する「ルパン」は、「ホームズ」を向こうにまわして痛快無類、手に汗握る活躍を開始する。 ----------------------- 「モーリス・ルブラン」が作った物語だから仕方ないかもしれませんが、、、 「ホームズ」の短所がやたらと誇張されていたり、直感に頼り論理的な思考を疎かにしたり、「ウィルソン」に対する態度が尊大だったりして、原作の雰囲気を随分壊している感じするところは、あまり好感が持てませんでしたね。 ちなみに、邦訳では「シャーロック・ホームズ」という名前が堂々と使われていますが、、、 『遅かりしシャーロック・ホームズ』という作品において無断で「シャーロック・ホームズ」の名前を使ったところ「コナン・ドイル」から盗賊的行為として厳重な抗議を受けたらしく、本作品の原作では「エルロック・ショルメ」という変名になっているそうです。 "S"の位置をファーストネームに移動させると「シャーロック・ホームズ」になるんですよね。 ("Herlock Sholmes"→"Sherlock Holmes") でも、何故か「ワトスン」の変名「ウィルソン」は「ウィルソン」のまま邦訳されていますけど…

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2017/12/23

「金髪の婦人」は面白かったが、総体的にホームズがホームズらしくない。リュパンに力点が置かれているのは仕方ないにしても、ちょっと取り扱いが不平等だなぁ。

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2010/08/02

大昔に児童書版を読んだ記憶はあるのだが、結構お話忘れてた。 今読むとホームズがさすがに違和感ありますね。(当時はホームズをよく知らなかったし) まあ別人と割りきって読めばなかなか楽しかったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

最大の謎は、作者ルブランが、人の作品の探偵を勝手に登場させ、しかも結局リュパンに勝利させるということをやってしまってよかったのか、ということ。もちろんホームズも素敵に描いてあるのはそうなのだけれど…。助手なんてひどいおばかさんに描いてある。あと、リュパンVSホームズは、フランスV...

最大の謎は、作者ルブランが、人の作品の探偵を勝手に登場させ、しかも結局リュパンに勝利させるということをやってしまってよかったのか、ということ。もちろんホームズも素敵に描いてあるのはそうなのだけれど…。助手なんてひどいおばかさんに描いてある。あと、リュパンVSホームズは、フランスVSイギリスでもある。常にそのことが強調されて「フランスでは」「イギリスでは」という文がとても多いのに驚く。やはりフランスにとってイギリスは永遠のライバルなのだろうか。

Posted byブクログ