冨士山頂 の商品レビュー
調達、入札、納入に関わる企業小説としても、生まれた以上、一生を賭けて後に残る仕事をしたいと思わせる教養小説としても、とても面白い。
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山岳小説家として著名な新田次郎が、気象庁測器課長時代の実体験に基づいて富士山レーダー建築にまつわるエピソードを気象庁退職後に書いた本。小説という体裁をとっているが、彼の体験をもとに書かれたドキュメント。 文中では社名・個人名は仮名となっているが、東芝(文中では相模無線)に対する新...
山岳小説家として著名な新田次郎が、気象庁測器課長時代の実体験に基づいて富士山レーダー建築にまつわるエピソードを気象庁退職後に書いた本。小説という体裁をとっているが、彼の体験をもとに書かれたドキュメント。 文中では社名・個人名は仮名となっているが、東芝(文中では相模無線)に対する新田氏のあからさまな敵意が書かれている点が興味深い。 役所の意思決定の論理を把握したうえで、事業をやり遂げるために順番を追って根回しをしていくプロセスが書かれている点では、役人小説、ともいえるが、同じ役人出身の堺屋太一の著作より数段面白い。
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大げさな語り口ではなく淡々と語られているせいか、登場人物たちと同じ気持ちで富士山レーダー完成に向けて邁進でき、案外サラリと読めてしまった。 著者が実際に携わっていただけに、様々な側面から絡む人間模様は実録のようで興味深い。
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▼読むきっかけ NYマラソンツアー中に読書。 ▼読んだ感想 第1回プロジェクトX「巨大台風から日本を守れ」には 描かれていない悩ましい苦しい場面も熱くなれる。 来年も富士山に行こう。
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NHKプロジェクトXの初回放送のエピソードとして有名になった 富士山頂にレーダーを取り付けるという壮大な計画に関わった男たちの奮闘の物語、作者自身が登場する、自伝的な小説にもなっているのが面白い
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富士山頂に気象レーダーを建てる計画を軸に展開する人間模様。自身の経験を織り込みながらのエピソードは説得力がある。
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