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ハンガリー革命 1956 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/08/18

ヴィクター・セベスチェンの本の特徴は物語的な語り口にあります。単なる出来事の羅列ではなくそこに秘められたストーリーや深い分析で読む者をぐいぐい引き付けていきます。とにかく面白い!これに尽きます。 そんなヴィクター・セベスチェンの作品ですからこの本も間違いありません。ものすごく面...

ヴィクター・セベスチェンの本の特徴は物語的な語り口にあります。単なる出来事の羅列ではなくそこに秘められたストーリーや深い分析で読む者をぐいぐい引き付けていきます。とにかく面白い!これに尽きます。 そんなヴィクター・セベスチェンの作品ですからこの本も間違いありません。ものすごく面白いです。 この作品ではハンガリーの緊迫した状況や、革命の経過がドキュメンタリー調で展開されます。読んでいてまるで映画を観ているような緊迫感、臨場感があります。そして写真も豊富で、当時の様子がよくわかります。

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2015/02/14

1956年に起こったハンガリー革命の顛末を描く一冊。 とても分かりやすく詳細に解説されており、 また当事者個々人のエピソードも多く楽しめる。 何もしなかった西側諸国と、何も展望のなかった革命者たち。 革命の粉砕を迷い、決断したソ連など 役者は非常に多いが、よくまとまっている。 ワ...

1956年に起こったハンガリー革命の顛末を描く一冊。 とても分かりやすく詳細に解説されており、 また当事者個々人のエピソードも多く楽しめる。 何もしなかった西側諸国と、何も展望のなかった革命者たち。 革命の粉砕を迷い、決断したソ連など 役者は非常に多いが、よくまとまっている。 ワルシャワ同盟脱退のウルトラCが決まれば 歴史は変わっていたのだろうか。 革命をまとめ上げるリーダーシップをもった 指導者がいれば、果たして。 多くの示唆と余韻を残す秀逸な内容であり、オススメしたい。

Posted byブクログ

2014/11/26

冷徹なソ連指導者とナイーブなハンガリー指導者との熱戦。在ハンガリーソ連大使アンドロポフの立ち回りに怨嗟が募る本。「われわれは東西のどちらの陣営にも与しない、中立を宣言する」ハンガリーの指導者ナジイムレの叫びが、ワルシャワ条約機構軍のキャタピラーにかき消された。鉄のカーテンの深奥で...

冷徹なソ連指導者とナイーブなハンガリー指導者との熱戦。在ハンガリーソ連大使アンドロポフの立ち回りに怨嗟が募る本。「われわれは東西のどちらの陣営にも与しない、中立を宣言する」ハンガリーの指導者ナジイムレの叫びが、ワルシャワ条約機構軍のキャタピラーにかき消された。鉄のカーテンの深奥で勇敢にも剣を取り、ソ連帝国に立ち向かった誇り高きハンガリー人を見捨てた西側諸国の罪はとても贖えるものではない。あと、この事件に不干渉を貫いたアメリカを見て、これまで日本の国連加盟に拒否権を行使してきたソ連が加盟賛成に回ったことも忘れてはならない。

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2012/08/21

文章が読みにくくてイライラする。 主語がないわ無意味に「しかも」を乱発するわ一行の中でさえ矛盾するわで意味が取れない。 そのうえ、普段本を読まないバイトが手書き原稿をタイプしたかのような誤字脱字の嵐で読みにくいことこの上ない。誰かチェックしてくれよ。不況のせいなのか? 想像力を駆...

文章が読みにくくてイライラする。 主語がないわ無意味に「しかも」を乱発するわ一行の中でさえ矛盾するわで意味が取れない。 そのうえ、普段本を読まないバイトが手書き原稿をタイプしたかのような誤字脱字の嵐で読みにくいことこの上ない。誰かチェックしてくれよ。不況のせいなのか? 想像力を駆使して読んだので、正確に読み取れた自信がない。 訳と関係なさそうな部分で言うと、容姿と内面を結びつける書き方が気にいらない。 あと章わけ細かすぎ。 流れがかろうじて一応わかることだけが救い。 出来事自体は、なんだかどの陣営もみんなグダグダでおろおろして、どこを向いていいのかわからなくて、拒否したいことだけは明確にわかっているけれどどこへ向かえばいいのかわからなくて、とりあえず走ってみたらひどいことになってしまった、といった様子。 ハンガリー市民視点からみると、なまじ希望を(ほとんどゼロに近い可能性がもっと大きな希望として)見せられてしまったゆえの悲劇。 それでもそれぞれが自分で決めて自分で動いた自分たちの革命ではある。 なのにやっぱりこの革命はハンガリーだけのものではなくて、アメリカをはじめとする列強が今もそこここで行っている代理戦争の初期の形なんだろう。 与えることのない希望を見せただけにとどまらない罪が列強にはある。 ナジ・イムレは「お父さんにしたい」風な、ひどく不運な善人にみえる。 流され方が西郷さんっぽい。 政治家としての誠実さと個人としての誠実さはまったく違うものなのかもしれない。

Posted byブクログ