夜明けの星 の商品レビュー
久しぶりの池波正太郎でした。 やっぱり気楽に楽しめますね。 私が本好きになったのは、この池波正太郎と山崎豊子が面白かったってのが大きいです。 池波正太郎の鬼平や剣客商売、仕掛け人シリーズはすべて読みましたし、山崎豊子もほとんど読んでると思います。 で、この本は昔買った本で、鬼...
久しぶりの池波正太郎でした。 やっぱり気楽に楽しめますね。 私が本好きになったのは、この池波正太郎と山崎豊子が面白かったってのが大きいです。 池波正太郎の鬼平や剣客商売、仕掛け人シリーズはすべて読みましたし、山崎豊子もほとんど読んでると思います。 で、この本は昔買った本で、鬼平や剣客等はごっそりブックオフで買い取ってもらいましたが、たまたま本棚の隅っこに隠れていたのが発掘されたので(今読んでる藤田宜永なんかもそう)、改めて読み直してる次第です。 池波正太郎原作のテレビドラマは沢山ありますが、私はほとんど時代劇は見ません。 小さいころ、おばーちゃんが見ていたので一緒にチラ見はしてましたが、なんにも面白いとは思いませんでしたが、小説は全然違います。 テレビドラマなんかよりも本の方が面白い。 ま、好き好きでしょうが。 時代劇の人情物はイイですね。
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両親を失うことになった不幸な少女・お道が逞しく人生を切り開いていく一方で、暗殺者・堀辰蔵の不幸な人生。二人の運命の糸のもつれ合い、次の出会いがどうなるのか。分かっている立場からはハラハラドキドキ。しかし、二人のすれ違う瞬間はいずれも仄々して救いである。もし堀の正体が分ったら、お道...
両親を失うことになった不幸な少女・お道が逞しく人生を切り開いていく一方で、暗殺者・堀辰蔵の不幸な人生。二人の運命の糸のもつれ合い、次の出会いがどうなるのか。分かっている立場からはハラハラドキドキ。しかし、二人のすれ違う瞬間はいずれも仄々して救いである。もし堀の正体が分ったら、お道はどうするだろうかと考えながら読むことが楽しい。そして感動の末尾。堀の死への旅立ちが美しい。堀が過去に犯した罪は果たして精算されるのか、疑問なしとは言えないが。
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因果応報といいますか、なんというか タイミングとか一期一会とかそのへんが 全部つまったような作品かなーと。 池波先生さすがです。と言いたいくらい、さらさら読める内容。 ひょんなことから裏の家業で生きることになった男と その男に親や仕えた人を殺された少女の生涯がバラバラに描かれてる...
因果応報といいますか、なんというか タイミングとか一期一会とかそのへんが 全部つまったような作品かなーと。 池波先生さすがです。と言いたいくらい、さらさら読める内容。 ひょんなことから裏の家業で生きることになった男と その男に親や仕えた人を殺された少女の生涯がバラバラに描かれてるけど ちゃんと接点がその後の人生で沢山あって。 でもまぁ互いにいろんなことがあるわけですわ。 ちょっと鬼平とか仕掛人とかの要素もありつつ?なのかなと思いきや 暗い感じも特になく、ラストも嫌な気が全くしない 最後まで楽しめる感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どこかで読んだことのある話だったので、っていうか1回読んだのか?というのがわからなくなるくらい、最近では池波正太郎にはまっていたので、既視感だらけ。しかし面白かったです。この人の女のありようはほんとになぞだなあ、と思うし男の人のありようもなぞだなあとおもうけれどとにかく「女」「男」というところにあまり区別がないのが好きだな~。誰が主人公になっても、誰が脇役でも誰についてもきちんと考えられていて誰しもドラマがある、と思わされている。
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ついに、池波正太郎先生はじめました この後短編も読み出したのですが、意外 にも、救われないモノガタリを書く人? 今回は、ひょんな事件で人生が変わる その後を淡々と描くのであるが、時折 描かれる二つの人生が・・・ 皮肉でもなく運命でもなく重なる事に 読み応えあるけど、押さえて...
ついに、池波正太郎先生はじめました この後短編も読み出したのですが、意外 にも、救われないモノガタリを書く人? 今回は、ひょんな事件で人生が変わる その後を淡々と描くのであるが、時折 描かれる二つの人生が・・・ 皮肉でもなく運命でもなく重なる事に 読み応えあるけど、押さえて☆3つね
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上海へ行く飛行機の中で読みました。 読み始めた時には二人の運命がこうも絡み合っていくとは予想外でした。まるで大河ドラマのよう。 あっという間の3時間でした。
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他愛もない事から煙管師を惨殺してしまった、父の敵を討つべしとしていた、堀辰蔵。 その殺された煙管師の娘であった、お道。 この二人の波乱に富んだ生涯を、それぞれの視点から読み進めていく作品である。 煙管師を斬り捨てた事を後悔していた辰蔵は、不意に出会った三井覚兵衛に誘われ裏稼業を...
他愛もない事から煙管師を惨殺してしまった、父の敵を討つべしとしていた、堀辰蔵。 その殺された煙管師の娘であった、お道。 この二人の波乱に富んだ生涯を、それぞれの視点から読み進めていく作品である。 煙管師を斬り捨てた事を後悔していた辰蔵は、不意に出会った三井覚兵衛に誘われ裏稼業をつとめ始め、お道は厳しいと言われる若松屋お徳への奉公をするようになってから徐々に生き方が変わっていき…。 まったく別の視点から物語は進んでいくのだが、時折悪戯に絡んでいく二人の人生の様子は見ていてとても面白い。 特にお道の何にも負けんとする姿勢と生き方は、我々が見習わなければならない部分であると思った。
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