キュリアス・マインド の商品レビュー
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世界中の(とは言っても、扱う人物の性質上、ほとんどが欧米系)科学者たちの、「子ども時代から学生時代の過ごし方や、これまでの半生」をまとめた本。様々な分野で、今も生きている第一線の研究者たちの話ばかりなので、いわゆる「世界伝記シリーズ」みたいなのに出てくるキュリー夫人とかエジソンみたいな「偉人のエピソード集」にはなっておらず、比較的最近の話が読める、というのがポイント。 序盤に出てくる人の中には、親御さんの付き合いで家に出入りしていた人たちが軒並み歴史的な人物だったりして、サラブレッドの家からしかサラブレットは生まれないんだなぁ、と感じるところがある。一方で、両親とも科学の世界とは全く無縁だった、自分も高校ぐらいまで今の分野の研究なんかしてなかった、という人もいて、運命の巡り合わせでdriftしてきた人も少なからずいるんだな、というのも分かったりする。 果ては、この本のコンセプトである「科学者たちの生い立ちを知る」というところを根底から覆して、「これまでの生い立ちなど知ったところで、科学者になるまでの因果関係が分かるわけがない」という主張の人もいて、それはそれで楽しい。そういう考え方を排除せずに、こうした本を成立させて出版している、ということに一つの意義があると思う。 本に登場する人物の全員に共通するわけではないが、多くの人たちは「子ども時代に学校の勉強以外の刺激をたくさん受けてきた」「親が『勉強』に対してはさほど熱心ではなくても、『読書』や『子どもとの対話』には積極的だった」というのが多い、ように見えた。 自分の子どもを科学者や研究者にしたいかどうかは別として、育て方や接し方を親として振り返るにあたり、ちょっとしたヒントはあるのかな、と思う。 子どもが大きくなったら、少しずつでいいから読んでほしい。そんな読後感のある本だった。
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たしか成毛オススメ本から、だった気がする。入手したのはもうずいぶん前で、長いこと積読かれてあった。とうとう着手した訳だけど、通読は無理でした。ザックリいうと、27人の科学者たちの履歴書なんだけど、正直、彼我の差が殆ど感じられん。数人読んだ時点で、全部に目を通す必然性に疑問を感じ、...
たしか成毛オススメ本から、だった気がする。入手したのはもうずいぶん前で、長いこと積読かれてあった。とうとう着手した訳だけど、通読は無理でした。ザックリいうと、27人の科学者たちの履歴書なんだけど、正直、彼我の差が殆ど感じられん。数人読んだ時点で、全部に目を通す必然性に疑問を感じ、10人くらいでギブアップ。成功者の物語に対する興味の持てなさが、ここでも関与している可能性はアリ。
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こういう本あるって知らなかった。ハンフリー、バス、サポルスキー、チクセントミハイ、ピンカー、ベイトソン、マーギュリス、ドーキンス、デネットとかキラ星の如き人々。名前間違って覚えている人々もこれを機会に修正しましょう。
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色んな分野の研究者がいかにして今のポジションに行き着いたかという紹介。やっぱ自分が「おもしろい!」とか興味ある、ひかれることって大事だなと実感。「何でだろう?」という疑問は持ち続けていようと思った一冊。
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ニコラス・ハンフリー(心理学)―科学者の家系 デヴィッド・M・バス(心理学)―不器用な青春時代 ロバート・M・サポルスキー(生物学)―マウンテンゴリラとイェシバの少年 ミハイ・チクセントミハイ(心理学)―数字は語る マレイ・ゲルマン(物理学)―父とアルバート・アインシュタイン ア...
ニコラス・ハンフリー(心理学)―科学者の家系 デヴィッド・M・バス(心理学)―不器用な青春時代 ロバート・M・サポルスキー(生物学)―マウンテンゴリラとイェシバの少年 ミハイ・チクセントミハイ(心理学)―数字は語る マレイ・ゲルマン(物理学)―父とアルバート・アインシュタイン アリソン・ゴプニック(心理学)―ミッドセンチュリー・モダン的教育 ポール・C・W・デイヴィス(物理学)―宇宙論からの呼び声 フリーマン・J・ダイソン(物理学)―仲間の一員 リー・スモーリン(物理学)―車に乗った謎の美少女 スティーブン・ピンカー(心理学)―記憶の不確かさ
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