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プロセス改善ナビゲーションガイド ベストプラクティス編 の商品レビュー

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2018/10/23

本書は、ソフト開発プロセスの改善、改革に成功した組織のプラクティスを解説する。ウォーターフォールを利用したヘビー級プロセスが多く、前近代的な香りがする。人づくりに言及した組織もあったが、多くはプロセスのためのプロセスといった感がぬぐえない。そもそも、エンジニアの技術力向上に触れず...

本書は、ソフト開発プロセスの改善、改革に成功した組織のプラクティスを解説する。ウォーターフォールを利用したヘビー級プロセスが多く、前近代的な香りがする。人づくりに言及した組織もあったが、多くはプロセスのためのプロセスといった感がぬぐえない。そもそも、エンジニアの技術力向上に触れずに、プロセス改善で何十パーセントもの改善があったとの報告は、嘘か、もしくはそれまでのプロジェクト・マネージメントがひどすぎたに過ぎないだろう。ということで、この本を読む必要はない。 ルイス・ガスナー曰く「プロセスではなく、原理原則を管理せよ」。プロセス改善ではなく、原理原則を理解し、それに基づいて実行する人を創ることを主眼に置いた組織改革が王道だろう。

Posted byブクログ

2020/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

10箇所の改善事例を取り上げている。 この改善事例をどうやって活用するとよいかはその組織の状況によるかもしれない。 教育機関に対して、ソフトウェア技術教育として、How-TO(ハウツー)を教えて欲しいという要請がしばしばある。 教育でWhat(何)を知識として教えてもらっても、どうやればよいかが分からないので、無駄な知識として廃棄されていくことになるそうだ。(場合によっては人も含めて) 本書では、JAXAの事例が一番役立つ。 必要な技術に関する話題も多く、幅広い内容になっている。 本書で記載している用語を一覧にしてみれば、どういう技術を知っていないと、そもそも改善ができないかが分かる。 ハウツーは、現場、現地、現物によって違うので、一律に教えることができない。 教えるときは、ある一つの事例でのハウツーを示すことになる。一つの事例を鵜呑みにして、異なる現場で、習ったハウツーをそのまま実践しようとする人がいる。 それでは、いい迷惑だと思うのは現場の人達だけかもしれない。また、事例集にありがちなことは、本が出たときには、その活動をしていた組織では活動が下火になってしまっていることがある。 本書の事例を見たら、現状ではどのような展開になっているか、機会があれば調べてみるとよいかもしれない。 少なくともJAXAでは、WOCSというシンポジウムを開いて、その成果を継続して改善しようとしている。 ps. 取り上げられている富士通STの会議室で名古屋アジャイル勉強会が開催されたときに、富士通プライムソフトの改善のポスターが今でも貼ってあることを確認した。 時間とともに、ハウツーであるやり方は変わっていくが、本質的な改善の火が消えていないことが大切だと感じた。 すべての事例の火が消えていないかどうかを確認することは難しいが、一つでも消えていなければよしとしてはいけないでしょうか。 名古屋アジャイル勉強会に参加すると、その後が分かるかもしれない。 「人生で影響を受けた本100冊」の1冊。https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/16af53acbb147a94172e

Posted byブクログ