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古代インド文明の謎 の商品レビュー

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2020/09/27

古代インド文明の謎 (歴史文化ライブラリー 251) (和書)2010年12月15日 19:13 堀 晄 吉川弘文館 2008年2月 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 インドに関する前提の違和感というものを明確に指摘し学問として課題が書かれていて面白い。曲学阿世ではい...

古代インド文明の謎 (歴史文化ライブラリー 251) (和書)2010年12月15日 19:13 堀 晄 吉川弘文館 2008年2月 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 インドに関する前提の違和感というものを明確に指摘し学問として課題が書かれていて面白い。曲学阿世ではいけないという使命感がある。 インドヨーロッパ語族 アーリア人 カースト性 等々 その前提の批判があり、全てを覆す至上命令として、その根底にある欺瞞を指摘していると思う。 読み易いし良かったからオススメします。

Posted byブクログ

2017/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2008年刊行。印欧語族のアーリア人に滅ぼされたとされるインダス文明。本書はこの定説に考古学的知見から待ったをかける。インドの文明は、①新石器時代に中央アジアを源とする民族の流入、②後にインダス文明は諸事情で衰退の道を歩んだが、アーリア人征服王朝に転換したのでなく、文明の継承国家が成立した。と著者(古代オリエント博物館研究員)は主張。そもそも中央アジアの考古学研究者自体が少数であり、貴重な存在である。考古学的知見を駆使する方法論は是で、かつ著者の見解も興味深いが、まず、古代インド史の概要把握の要を感じた。 ただ、通説批判をするには丁寧な反論が必要なので、文献は考古学的知見に裏付けられないというだけでは、ややパンチに欠ける感は残った。

Posted byブクログ