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原状回復と敷金精算入門 の商品レビュー

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2024/07/17

著者は丸一土地建物株式会社の代表 関輝夫氏。 公益社団法人日本賃貸住宅管理協会の理事としてもご活躍されている賃貸住宅のプロフェッショナルだ。 一つのテーマは見開き2ページで内1ページは漫画になっており読みやすい。 文字を読むのが苦手で本家(あの分厚いガイドライン)を読むのはうん...

著者は丸一土地建物株式会社の代表 関輝夫氏。 公益社団法人日本賃貸住宅管理協会の理事としてもご活躍されている賃貸住宅のプロフェッショナルだ。 一つのテーマは見開き2ページで内1ページは漫画になっており読みやすい。 文字を読むのが苦手で本家(あの分厚いガイドライン)を読むのはうんざりする方でも、本書なら頭に入りやすいと思う。 ガイドラインはもちろん、契約時に気を付けること、原状回復しやすい内装方法、訴えられたら?など、退去精算に関わる不動産業者、オーナーは一読して損はない。 ダメージレベルの考え方は参考になった。 この改訂版はガイドライン変更前の2008年発行なので、内容が古く例えば経過年数の考え方、クロス6年後の残存価値が10%(現在は1円)となっていたり、タバコのヤニについてもA分類…即ち“通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの”となっている。 私は図書館で見かけ、根本的な考え方は変わらないため、現在のガイドラインを理解した上で言い回しなどの補足として読んだが、2024年現在は改訂5版まで出ているのでこれから読む人は新しい版を読んだ方がいい。 ▼原状回復と敷金精算入門 5訂版 https://booklog.jp/item/1/4789238733 (改訂5版も2017年発行なので、そろそろまた新版出してほしいな。) 机の脚にテニスボールを切ったものをハメたり、立会中にほふく前進を始める不動産業者、敷金査定大会に笑ってしまった。 ほふく前進したくなる気持ちはわかる。 昔はガイドラインも浸透しておらず、便利な傷防止グッズなども少なく、業者側も暗中模索だったのだろうな。 私はまさに著者の言う「委託関係のサービス業務」で立会業務を行っており、交通費も手間賃もなく無償で時に自腹を切るも、感謝はされず借主から好き勝手言われるストレスに毎月末さらされる日々を送っている。 それでも任されているからには丁寧にやっているつもりだが、もう少し報われてもいいのではと思いたくなる。 著者が改訂2版発刊当時のあとがきで望んだように、2021年に賃貸不動産経営管理士は無事国家資格となった。 私自身も資格者として知識と経験を活かして一応プロとして敷金精算業務に携わっている。(しかるべき報酬は得れてないが。) しかしイマイチ一般に知名度が足りないと思う。 立会時に借主にそれとなくアピールしているが、まだまだ借主側には退去精算時にボッタくられるイメージが強いようで警戒心マックスで立会に挑む方も多い。 (民間の敷金診断士の方が名称的に敷金精算のプロっぽい。) 日々知識をアップデートし、資格者として借主貸主双方に安心してもらえるような退去精算に努めたい。

Posted byブクログ