国際法 の商品レビュー
国際法の父と一般的に言われるグロティウスにおいては、 国家主権の観念は未だはっきりとその形を表していない。 むしろ、国際法は国家に対して超越的客観的に妥当するという点を 強調し、外国に対する干渉さえ認めていた。 自由にして独立の国家ということを思考の出発点にしたのは、 プーフェ...
国際法の父と一般的に言われるグロティウスにおいては、 国家主権の観念は未だはっきりとその形を表していない。 むしろ、国際法は国家に対して超越的客観的に妥当するという点を 強調し、外国に対する干渉さえ認めていた。 自由にして独立の国家ということを思考の出発点にしたのは、 プーフェンドルフ、ヴォルフ、ヴァッテルなどの学者であり、 国際法はグロティウスの思想を単純に発展させたのではなく、 18世紀を前後にして1つの転換点を迎えていた。 特にヴァッテルは近代国際法の形を整えたということで 重要。
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