白い仮説 黒い仮説 の商品レビュー

竹内薫【著】

2018/10/12

購入してからずいぶんほったらかしにしていたものだ。
原発の話などもある。
サイエンスに関するエッセイ集という感じか。
相対性理論は、やっぱり理解できていない。

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（目次）
プロローグ　現代日本は「黒い仮説」が跋扈する時代

第1章　健康か不健康か、それが問題だ
1　マイナスイオンは体によいか?
2　何を飲まされてるのか、わかったものではない
3　酒豪と下戸と助っ人のお酒
4　アロマで記憶がよくなる?
5　血液型性格分類はウソかマコトか
6　ホントはゼロじゃない話

第2章　数字に惑わされるな!
1　どんなギャンブルが当たる確率が高いの?
2　なぜ「誤差」を無視して、視聴率に一喜一憂するのか?
3　平均所得の人はホントは「平均」ではない?
4　北極には不思議がいっぱい!
5　GPS衛星の時計はどれくらい遅れるか?
6　原発の「臨界」とは出力何パーセントのことか?

第3章　生命と進化からだまされない考え方を学ぶ
1　脳をスキャンすると人の「考え」が読める?
2　ジョウシキ説からトンデモ説までマンモス絶滅の話
3　逆クレブス回路が生命の起源?

第4章　地球と宇宙は白い仮説、黒い仮説の宝庫
1　近い将来、コンパスは北と南が逆を示す
2　宇宙に進化論をあてはめる人々
3　ブラックホールと相対性の話
4　人間の時間から宇宙の時間へ

エピローグ　「黒い仮説」時代をどう生きる

2011/04/14

　お酒は飲めば飲むほど強くなるという。確かにこれは白に近い仮説である。なぜだろうか。簡単にアルコールが分解される流れをみてみよう。

１) アルコールが体内で、アセトアルデヒドに分解される

２）アセトアルデヒドがアセトアルデヒド分解酵素によって水と二酸化炭素に最終的に分解され体外に排出される。

２）の過程で、低濃度下のアセトアルデヒドでも分解酵素が働くものが、一般に酒豪と呼ばれる人種である。逆に下戸は高濃度になって初めて分解酵素が創出して働く。これは遺伝的にアプリオリに決定されており、鍛えて増幅できるという類のものではない。では強くなるという経験則は全くのデタラメなのだろうか？そうではない、緊急時にミクロゾームエタノール酸化酵素が対応するため、この例外的な酵素が働くようになるためである。とはいえ、通常は導出されない機能が恒常的に使われるようになるというのはすなわち、肝臓に多大な負担を強いるということに他ならない。したがって、体質的に弱い人間が無理に多くの酒を飲むことは非常に危険であるという結論が導かれるのである。

2009/10/07

現代日本は、インチキやマヤカシ、詐欺話が横行しており、科学的な話にしても、ウソかマコトかわからないことだらけ。そこで、「白い仮説」と「黒い仮説」という視点で日常生活から宇宙の果てまで、アヤシイ仮説に白黒つける!