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昭和史発掘(10) の商品レビュー

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2017/01/01
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1978年刊。「襲撃」「『諸子ノ行動』」の2本。  遂に二・二六事件の当日録に辿り着く。内容の密度の濃さは言わずもがな。  なお、公式記録にはまるで出てこない叛乱部隊の「皇居占拠計画」の着手には吃驚・溜息。  記録に乏しく叙述し難い中、僅かな記録と推理で、その可能性につき信憑性を持たせつつ解読していくのは流石の技。そして叛乱部隊も「玉」を獲ろうとしていたんですな。  一方、見た目は西郷だが、実は腹芸だけが武器、中身は小心者の山下奉文。自己保身の塊でヌエと著者に称される真崎甚三郎。  著者の痛罵の様が振るっている。

Posted byブクログ