ぼくたちのアニメ史 の商品レビュー
若々しい書きっぷりを読みつつ、実年齢を知った時の差に心底驚き。内容については、書きたいままに書いたという感じで、いちおう時代順っぽく追っている感じではあるが、「ぼくたちのアニメ史」というタイトルそのもの。より正確には「ぼく(たち)のアニメ史」という感じかな。でもアニメ史の初期にお...
若々しい書きっぷりを読みつつ、実年齢を知った時の差に心底驚き。内容については、書きたいままに書いたという感じで、いちおう時代順っぽく追っている感じではあるが、「ぼくたちのアニメ史」というタイトルそのもの。より正確には「ぼく(たち)のアニメ史」という感じかな。でもアニメ史の初期において、例えば少女漫画の大きい目が受け入れられるか心配したことや、投げてからキャッチャーミットに収まるまでの長いボールの滞空時間の演出が受け入れられるかとか、さまざまな試行錯誤があったことが分かり、またそれが心理学の知覚研究とも結びつきそうで面白かった。全体を云々というより、ところどころの細部を楽しむ本かな。でも岩波ジュニア新書には、ちょっとおっちゃんすぎるのではないかと(内容が)。
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本人降臨。これもまた新書の良さ。「歴史がそのまま歴史書いちゃいました」みたいな感じ。 --- 詳しくはブログに書きました http://d.hatena.ne.jp/makeyan/20110213
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2010年10月4日読了。中高生向けの「岩波ジュニア新書」の一冊、アニメ黎明期の企画・脚本に数多く関わった筆者がその思い出を語る・・・。作中で自身も述べているが、「ぼくたちの」という割には筆者の視点で作ったアニメ・面白かったアニメについて述べていっているので、網羅性や全体感には乏...
2010年10月4日読了。中高生向けの「岩波ジュニア新書」の一冊、アニメ黎明期の企画・脚本に数多く関わった筆者がその思い出を語る・・・。作中で自身も述べているが、「ぼくたちの」という割には筆者の視点で作ったアニメ・面白かったアニメについて述べていっているので、網羅性や全体感には乏しい作り。まあ、「知らないものについては書けないし、書かない」という筆者のある意味誠実さの表れではあるとは思うが・・・。有名TVアニメの初期の脚本家として、筒井康隆・小松左京・豊田有恒・半村良など日本を代表するSF作家たちが名を連ねていることには驚かされる。「子供だまし」として世間からは低く見られていたアニメに対するクリエイターたちのビジネスを超えた熱い思い、幅広い知識と才気がアニメを進化させ、今のように「コンテンツ」として不動の地位を築くまでにいたったのだなあ。
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烏兎の庭 第三部 書評 5.23.09 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0905.html#0523
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