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覇王の家 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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なぜ徳川家が最後に天…

なぜ徳川家が最後に天下を取るに至ったのかが分かります。織田家のように家臣が次から次へと謀反を起こすことはありません。豊臣家のように血縁が少なくて跡継ぎに困ることもありません。徳川家康個人では信長や秀吉に勝るとは言えませんが、徳川家としては他の2家を圧倒的に凌いでいたのです。

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家康嫌いの司馬氏にし…

家康嫌いの司馬氏にしては、けっこう好意的に書かれているではないかと思った。純粋に面白いです。元より随筆小説的な作風ですがこの作品は小説というより、限りなく随筆に近いです。

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2024/01/07

主に三方ヶ原の戦いから小牧・長久手の戦いまで。家康の心理、状況把握、立廻りの描写が、まるで政治ショーのようで素晴らしい。本能寺の変以後の主に秀吉との駆け引きが秀逸。

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2023/04/29

家康って、今までそんなに興味がなかった 英雄感がなかったし、狸親父とか言われてたりして魅力的な物語になりそうにない印象 今作も確かにそんな趣だが、ケチなところや、自分の健康を自分で気をつけていたところ(スポーツをしたり、医学を独学したり、遊女に手を出さずに性病予防をしたり笑)なか...

家康って、今までそんなに興味がなかった 英雄感がなかったし、狸親父とか言われてたりして魅力的な物語になりそうにない印象 今作も確かにそんな趣だが、ケチなところや、自分の健康を自分で気をつけていたところ(スポーツをしたり、医学を独学したり、遊女に手を出さずに性病予防をしたり笑)なかなかに親近感がわきました。 ただ、この本では関ヶ原の戦いはまるっと飛ばされていて驚きました。 小牧・長久手の戦いが長かったー。

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2017/11/16

いつもの事ながら、司馬遼太郎さんにかかると歴史上の人物が見事に再構成されて行きます。 色々なエピソードの中からその人の性格をあぶり出し、そうして出来た人物像を歴史の中で動かす。悪く言えば「見てきたような嘘」なのでしょうが、それを読者に納得させてしまうのが司馬さんの力量です。 ...

いつもの事ながら、司馬遼太郎さんにかかると歴史上の人物が見事に再構成されて行きます。 色々なエピソードの中からその人の性格をあぶり出し、そうして出来た人物像を歴史の中で動かす。悪く言えば「見てきたような嘘」なのでしょうが、それを読者に納得させてしまうのが司馬さんの力量です。 ただ家康という、どちらかといえば地味で面白みの少ない人物を主人公にした為もあるのでしょう、余り筆が弾まない感じもします

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2016/07/10

再読、★2.5。 ここまでくると作家の怨念ですな。本作再読の直前に読んだ『新説太閤記』と合わせて作家にとって都合の良い部分を切り取っての世界構築。まぁこの作家、生粋の小説の作り手とは思えないからこれはこれでありなんだろうけれども、流石にここまでくると悪意めいたものを感じますね、当...

再読、★2.5。 ここまでくると作家の怨念ですな。本作再読の直前に読んだ『新説太閤記』と合わせて作家にとって都合の良い部分を切り取っての世界構築。まぁこの作家、生粋の小説の作り手とは思えないからこれはこれでありなんだろうけれども、流石にここまでくると悪意めいたものを感じますね、当方は。 徳川にも与しないけれども、司馬遼史観にも疑いの眼を向けてますんで評価はこうなります、必然の結果として。

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2014/12/06

関ヶ原読了後こちらに。ただの時代小説でなく今の日本イズムの始祖に触れたような感が残る本でした。何百年も前の話にも関わらず、出てくる人々の奥底に眠る思いや動機的なものを丁寧に書かれていて、こういう文が人を飲み込ませるんだなと思わされました。

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2014/09/24

信長や秀吉に比べ家康は人気がない、とよく聞きます。おそらく、あまりに神聖化され過ぎているからではないか、と思います。「覇王の家」を読めば家康の「泥臭い人間らしさ」を知ることができます。

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2014/08/28

国盗り物語→新史太閤記からの覇王の家。重複する事件を比べながら読むと面白い。以前にも読んだことがあったのだが、今回は戦国時代の大体の知識をもって読んだため、前回よりも格段に面白かった。 徳川家康というと、陰湿であまり英雄というような印象を受けない人物という感がある。しかし、これを...

国盗り物語→新史太閤記からの覇王の家。重複する事件を比べながら読むと面白い。以前にも読んだことがあったのだが、今回は戦国時代の大体の知識をもって読んだため、前回よりも格段に面白かった。 徳川家康というと、陰湿であまり英雄というような印象を受けない人物という感がある。しかし、これを読むと、とんでもない苦労人で、家康に親近感を抱いた。 話は幼少期~秀吉との和解まで。それに晩年の話が少し。さて、お次は関ヶ原を読むぞ!

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2011/08/30

徳川家康の生涯と三河者の扱いづらい性質、そしてそれらがのちの日本人というものの性格の基礎を決定づけたという結論。 読んでいると、なるほど、と頷けなくもない。 一応幼少時から死ぬまでの物語ではあるけれど、信長の死後から小牧・長久手あたりが中心で、あとはダイジェスト的な感じ。 著者の...

徳川家康の生涯と三河者の扱いづらい性質、そしてそれらがのちの日本人というものの性格の基礎を決定づけたという結論。 読んでいると、なるほど、と頷けなくもない。 一応幼少時から死ぬまでの物語ではあるけれど、信長の死後から小牧・長久手あたりが中心で、あとはダイジェスト的な感じ。 著者の徳川ものを読んだのは初めてだったけれど、徳川幕府に厳しめだとの意見をよく聞くが、家康に対しては秀吉とのかけひきの描写など、特にそういうことは感じなかった。

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