非行の火種は3歳に始まる の商品レビュー

相部和男(著者)

2018/02/18

著者：保護観察官

乳幼児期
1.しっかりと胸に抱き、乳房に親しませながら授乳・哺乳する。授乳期間が長すぎると自立心を損なう
2.長期にわたる添い寝はやめる（親子離れし、過干渉・依存を避ける）
3.転んでも抱き起こさない。こどもは自分で起き上がる力を持っている
4.こどもが物質を要求し、要求どおりかなえてやれない場合に、我慢する力を徐々につけさせていくこと

幼児期〜小学生時代
5.良いことと悪いことを教え、良心を形成する
6.性器への関心を叱らない
7.父親がこどもと遊ぶ
8.こどもの前で夫婦喧嘩しない
9.人に迷惑をかけないという心を育てる
10.愛情のこもった手作りのものを与える
11.親子でともに楽しく困難を乗り越える
12.こどもの前で人の悪口を言わない
13.小遣いはこどもと相談して決め、決めた範囲内での計画性を養い、小遣い帳をつけさせる
14.親が約束を守る
15.兄弟や他人と比較しない
16.夫婦間であいさつする
17.叱るよりほめる
18.家族との会話の場を多くする
19.父親が食事への感謝を示す
20.笑顔の絶えない明るい家庭を作る

中学生時代
21.こどもの中にひそむ無限の可能性を信じてこどもの後ろに立つ
22.家庭を何でも話せる息抜きの場にする
23.タバコを吸うなと叱るのではなく、大人として認め信じる
24.こどもに感謝や親孝行を求めない。自分が親を大事にする姿を見せる
25.こどもの立場に立って、こどもとともに喜びを分かちあい、ともに苦しみ、ともに悩む

感想：以前に読んだ本の中で紹介されており、約一万人の非行少年と接せられた著者ということで読んだ。私が生まれた頃に書かれた本なので時代の違いもあり、疑問を感じる部分もあるが、事例が多く記載されており時々目をうるませながら読んだ。25の鉄則の部分を自分の納得できるように読んだものが上記。役立てながらこどもと過ごしたい。