革命戦争回顧録 の商品レビュー
『人々が世界を見渡せば、あまりにも巨大な米国の存在と新自由主義の威力ばかりが目につき、まったく無力な一人一人の自分がやるせなく切なくなる。 一極支配と利益追求至上主義は戦火を広げ環境破壊を促進し、文化を陳腐なものに画一化させようとしている。 ゲバラのかつての標的がこれほどまで...
『人々が世界を見渡せば、あまりにも巨大な米国の存在と新自由主義の威力ばかりが目につき、まったく無力な一人一人の自分がやるせなく切なくなる。 一極支配と利益追求至上主義は戦火を広げ環境破壊を促進し、文化を陳腐なものに画一化させようとしている。 ゲバラのかつての標的がこれほどまでに巨大になったいま、人々は絶望的なほどにゲバラを抵抗の象徴として渇望せざるをえないのだ。 ここに人々の共感が生まれ、共感は流行を呼ぶ。かつて政治的だった「人民」は金権主義経済に支配されて、小さな孤立した「孤独な個人」に細分化、矮小化され没個性になって、動きがとれない。そんな人々にとってゲバラは「共通の個性」として重宝がられているのかもしれない。』 キューバ革命までの60年前の神話。英雄生誕90年に読む。彼自身の清廉潔白で正義を追求した勇気のある言葉は直接読むに値する。 正義なき現在の世界的危機状況に彼の言葉が、その知識と理解が、正義を求める声が武器となり、不正を刈り取る鎌と平和を築く槌になることを切に願う。
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モーターサイクルダイアリーのあとに読むと良いかも。カストロとの出会い、初期の惨敗、地道なゲリラ活動を続けてやがてキューバ革命を成功する、その経緯。左巻きが夢見るわけだ。ゲバラ本はこれを最後にしよう。
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惨敗から始まったキューバ革命。成功したから革命と呼べるが、失敗していたらただのテロだったのか。ここまで勧善懲悪的な対比があったから成功したんだろうな。人民を活かさず殺さずな狡猾な支配者であったなら成功したのだろうか。 いずれにしろこんな少人数から国を動かす活動になっていったのが意...
惨敗から始まったキューバ革命。成功したから革命と呼べるが、失敗していたらただのテロだったのか。ここまで勧善懲悪的な対比があったから成功したんだろうな。人民を活かさず殺さずな狡猾な支配者であったなら成功したのだろうか。 いずれにしろこんな少人数から国を動かす活動になっていったのが意外であった。
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20世紀のカリスマの残した貴重な著作の一つであるが、内容が詳細過ぎて現代キューバ史に詳しくない一般的な日本人には良く解らない記述が多々あり。また翻訳が今ひとつ日本語としてこなれていない印象も受ける。
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ゲバラがカストロと出会い、キューバの革命ゲリラに参加してからキューバ革命を成し遂げるまでの手記をゲバラ本人が後に編纂した本。
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ゲバラ本人が革命の深淵を探った、作戦、戦略的な思考が網羅されている カストロとの出合いがよかったのか悪かったのか、少し悲哀が感じれれます 政治上の疑心暗鬼も匂ってきます。
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